日田やきそば研究会の『日田・鉄板主義ラーメン共和国』のリーフレットには次のとおり記載されている。
<ラーメンの味わい方六法>
■ まず、とんこつスープの匂いを嗅げ。
■ スープをひとススリ、出汁でお店を感じろ!
■ 麺は、ツルツル、シコシコ。
■ 具は、チャーシュー、ネギが基本。お店によって、キクラゲ・海苔・ゆで卵など。
■ スープは薄味が多い、最後まで飲み干せ!
<やきそばの味わい方六法>
■ 麺の焼き心地(色つや・焼き加減)を楽しむべし!
■ 麺と絡んだソースの味の奥行きを楽しむべし!
■ 豚肉の香ばしさを感じるべし!
■ 野菜(もやし・ねぎ・キャベツ等)のシャキシャキ感を楽しむべし!
■ コショウと紅生姜の分量にもこだわるべし!
■ 盛り付けのスタイルをチェックすべし!
これを初めて見た時の感想を述べる。
生まれてこの方、飲食店が作成したリーフレットで、このような非礼なものを見たことはない。
語尾は、全て命令形。助詞の「べし」も、もちろん終止形で使えば命令の意。
さらに、感嘆符まで付いている。
要するに、強く「何々しろ」の意である。
常識ある店なら、「~して下さい。」「~していただきたい。」と書くであろう。
そして、言葉のことだけではない。内容もまた稚拙で空疎である。
このパンフレットは、客に見せるものである。ならば先ず、人に対する礼儀である。
シャレや冗談と言って済まされることではない。 品位を欠いているからユーモアとも別次元。不快なだけである。
発案者のことは知らないが、組織として認めているのであるから、最終的には、組織の総意であろう。しかし、何故、このようなものが、平気で世に出ることになったのか。首を傾げたくなる。
これを見せられて、笑って面白がっているとすれば、それは、寛容だからではない。
道理を知らないからである。また、そのような人は、他者に非礼を行うもの。
このようなことが、堂々とまかり通る日田、そして、『日田・鉄板主義ラーメン共和国』。
悪質な脱税をはたらく輩を盟主と仰ぐ人々が集う国。まさにそこは、「愚者の楽園」なのであろう。
我が国では、礼儀や道徳の荒廃が叫ばれて久しい。
歴史と伝統に彩られた日田。そのことを、思い起こしてもらいたいものである。
<日田やきそばの真実vol.1 - 何故、「焼きそば」ではないのか >
<日田やきそばの真実vol.2 ー「B-1グランプリin北九州」イミテーションの粗製濫造 >
<日田やきそばの真実vol.3 ー 想夫恋との価格差200円の内実 >
<日田やきそばの真実Vol.4 ー「日田やきそば研究会」と久留米ラーメン >
<日田焼きそばの真実vol.5 ー『両面焼きそばアペタイト』と日田『三隈飯店』>
<日田やきそばの真実vol.6 ー 赤猫「日田焼そば 萬天楼」>