庶民的なご当地料理として全国各地で人気を呼ぶB級グルメの一つ、大分県日田市の「日田やきそば」の料理店が日田税務署の税務調査を受け、このうち人気の高い2店が2009年度までの5年間で、計5千万円超の申告漏れを指摘されたことが7日、分かった。
B級グルメブームの到来によって売り上げが急増後も、過少申告を続けていた。
2店は既に修正申告しており、重加算税を含む追徴課税額は計約1700万円とみられる。
関係者によると、同税務署は10年11月に2店に調査に入った。
帳簿などから算定した売上額と税務申告した額に、大きな開きがあることを確認。
一部の帳簿を廃棄するなど隠蔽(いんぺい)しようとした形跡もあったため、悪質と認定したという。
日田やきそばは、地元に以前からある大手の焼きそば店とは別に、06年に小規模経営の店で結成した「ラーメン・焼きそばで日田を元気にする研究会」(加盟14店)が提供する。
麺が焦げるまで焼くのが特長で、テレビや雑誌で紹介されたこともあり、08年ごろから人気を呼んでいた。
過少申告の2店は税理士などに頼まず身内で税務処理し、B級グルメブームで売り上げが急増した後も、ずさんな処理を続けていたという。
同税務署は、他の加盟店も一斉に調査。一部の店に対し少額の申告漏れを指摘したとみられる。
申告漏れの指摘を受けた店の経営者は「認識が甘かった。とても反省している。一からやり直すつもりで頑張りたい」と話した。
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