真空管のアンプが無事復活した。
これを機に、『 球転がし 』について改めて考えてみた。
私の真空管アンプは、以下の7本の管球(チューブ)を使用する。
・ プリ管 : 3本( 12AX7 1本、12AU7 2本 )
・ パワー管 : 4本( EL34、KT88など )
おさらいすると、
【 プリ管 】
プリ管の役目は、エレキギターやCDプレイヤーなどでピックアップされた音楽信号の電圧を増幅すること。
音楽信号は、非常に微弱なレベルの信号であるため、スピーカを鳴らすだけのエネルギーは全くない。そこで、その微弱な信号をパワーアンプで動作させるまでに増幅する役割を担う。
音の硬さ、明るさ、歪みなど、アンプの基本的な音色を作る真空管で、アンプによってはプリ管の交換だけでもかなりサウンドキャラクターを変えることができる。
【 パワー管 】
プリ管で作られた音声信号を、スピーカーを動作させるまでの大きな信号に増幅する真空管。
パワー管の違いがサウンドキャラクターの演出に大きな役割を果たしていると言われる。大半の真空管アンプは、2本または4本単位で動作させている。
もう少し具体的に言えば、
12AX7(プリ管)は高いゲインと豊かなミッドレンジを特徴としていて、歪みやオーバードライブ時に、太く温かい音色を生み出す。
KT88(パワー管)は高出力の真空管で、太く力強い低音と優れたダイナミクスを提供する。ハイファイオーディオやベースアンプなどで使用されることが多い。
これまで、スピーカー『 YAMAHA NS-1000M 』の駆動を主眼に、主にパワー管の取り替えによる ” 球転がし ” を楽しんできた。
がしかし、
パワー管だけでも、EL34、KT88、KT66、6550 … の数種類、そしてそれぞれに、製造メーカーの異なるものもある。
これにまた、ブランドの異なる12AX7と12AU7のプリ管の組み合わせを考えると、とんでもない数になる。
オーディオアンプの場合、再生ジャンル(クラシック、ジャズ、ヴォーカル等)によって、真空管の最適化を図ることが理想のサウンドで鳴らすためのポイントだ。
例えば、クラシックのオーケストラでは、楽器の種類が多いことから重低音から超高音まで再生できる広い周波数帯域、楽器間の分離度の高さ、高解像度を実現する真空管をセレクトするのがよい。
一方、ヴォーカルの場合には、ヴォーカル領域の中音を綺麗に再現し、息遣いや、声のつやも表現できる真空管が望まれる。
こうしたことを考えながら、色んな種類・ブランドのパワー管とプリ管を組み合わせて、好みの音を探すというのは、砂漠の砂の中から宝石を見つけるようなものだ。
で、少し手法を変えてみることにする。
しばらくは、パワー管は変えず、プリ管の12AX7のみを変えることにする。
具体的には、パワー管はエレクトハーモニクスのKT88、プリ管の12AU7も同じエレハモに固定。
12AX7だけ、異なるメーカー・ブランドのチューブに変える。
これならば、音の変化が解りやすいと思う。
そう思い立って、ストックの12AX7を探すと、
・MESA ・GROOVE ・PM ・Bugera ・JJ
・erectro-harmonix ・Golden Dragon ・TUNG-SOL
・EI ・SHUGUANG ・Caiyn
11のブランド、計19本のAX7が見つかった。
それなりの種類がある。
当分の間は、これらの ” 球転がし ” で音の違いを楽しんでみよう。
<「 真空管で夢見た宇宙世界 - オーディオの再稼働 vol. 3 ー 」はこちら>
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