スーパーをうろつくと、赤いネットに入ったカニが売られていた。
鹿児島県産のモズクガニ、6~7匹入っているかな、値札は950円。
指でツンツン … 生きちゃいないようだ。
やたら安いし、大丈夫かな … まぁダメもとで …
家に帰り着いて買ったカニを洗おうと洗い桶に入れると、突然、覚醒。
モワモワの毛が生えたツメ(挟足)を振るって激しく動き回って …
はぁ~ ? こいつら生きてたんだ … おまけに、とんでもなく元気だ。
それはそれで嬉しいけど、こりゃ大変だ。
目を離すと、洗い桶から這い出そうとする。
素手じゃ危ないので、トングで捕まえようとすると、ツメで人差し指を …
痛~い !!! 紫色の血豆が … チクショー、やりやがったな …
※ ※ ※
何とか蒸し器に入れて、蒸すこと20分。
思い起こせば、私の育った田舎では、自転車でカニ売りのおじちゃんが来ていた。
” 川ガニ~、川ガニ~ ” の売り声。
九州では、モズクガニとは呼ばない。
川ガニ、毛ガニと読んでいた覚えがある。
そんな昔のことを思い出しながら、紹興酒で一杯。
新鮮なので、妙な臭みはない。
とは言え、味は … 68点てところか …
まぁ酒のあて、文句はございません。
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