キャンプの時など、屋外でも、時おり抹茶を点てる。
使うのは『 抹茶野点用 携帯茶道具 竹籠セット 』。
しかし、山行では一度も使ったことはない。
いかに携帯茶道具とは言え、道具を収めるのは竹製の篭だ。
山行では、色んなものをザックに詰め込んでいく。
強度のない竹篭では、誤って潰してしまう可能性があるからだ。
ちなみに、その『 竹篭セット 』は12年前に買ったもの。
当時、4,620円で買ったものだが、近頃ではとんでもない価格になっている。
そんなこともあってか、一見するとよく似た外国製の極めて粗悪なものが出回っているようだ。やはり、この類いのものは国産に限る。
※ ※ ※
山歩きの道具は、軽くて固く、潰れないものがよい。
先だって、霧島連山を歩いた時も、チタンの蓋碗を使って中国茶を楽しんだ。
固いチタン製の道具は、山行でも遠慮なく使える。
次回の山歩きでは、抹茶も飲んでみたいが …
セットの木碗を持ち出すかな …
山行で使えそうなチタン茶碗は … ?
※ セットに付属していた茶筒(なつめ)などは散逸してしまった。
そんなこんなで、抹茶に使えそうなチタンの碗を探した。
先ず、シングルウォールは熱が伝わり易いのでお茶には向かない。
それに、給食のボウルみたいで景色もよくない。
ダブルウォールは必須条件だ。
次は形。
胴と高台の間の ” 腰 ” がゆったりしている方が、茶筅を振りやすい。
無論、山道具として考えるなら。より軽い方がいい。
抹茶に使えそうな上2つの碗を検討した。
(上段左右)
①Boundless Voyage (バウンドレスボヤージュ Ti1093T)
純チタン ダブルウォール 茶碗
サイズ:φ112㎜ × 高さ51㎜ 重量:62g 内容量:250㎖
(下段左右)
②TITAN MANIA(チタンマニア) ボウル チタン製 S
サイズ :φ108mm × 高さ48㎜ 重量:87g 内容量:250㎖
・ 容量は同じ250㎖。
・” 腰 ” の形に違いがある。
・ 重量は、チタンマニアの方が25g重い。
・ チタンマニアには、見込み(茶碗の内側)の底に段が見受けられ、バンドレスボ
ヤージュの方が滑らかで、茶筅がストレスなく振れそうに思える。
・ 抹茶を飲むとき唇に触れる口作り(口縁)は、薄いほうが口触りがいい。
こうしたことで、①『 バウンドレスボヤージュ Ti1093T 』を選んだ。
で、『 竹篭セット 』の茶筅・茶杓とチタン碗で、オリジナルの野点セットを作った。
チタン茶碗に付いていたメッシュの収納袋に、茶筅・茶杓、茶筒を入れた。
ピッタリとは言えないが、『 竹篭セット 』より随分小ぶり、かつ軽くなった。
ちなみに、茶筒(なつめ)は、同じBoundless Voyage の『 純チタン 茶筒 』だ。
サイズは、φ45㎜ × 高さ 40㎜のミニサイズ。
蓋はしっかり締まって、密封性は良好。
茶葉やコーヒー豆はもとより、ナッツなどの乾燥食品を入れてもいい。
試しに、一碗点ててみた。
口作り(口縁)は、薄くて角がなく、とても飲みやすい。
安い抹茶だし、久々に茶筅を振ったので、泡立ちはイマイチ。
まぁ、こんなもんです。
次回の山歩きでデビューいたします。
<「 ー 野点と茶道具小考 ー 」はこちら>
<「 山でお茶 編 / 霧島連山を歩く ③ 」はこちら>
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