蓮芯茶とは、蓮(はす)の実の中に入っている胚芽部分のみを使用したお茶のこと。
蓮の実は、中医学(中国伝統医学)では、夏のイライラ、睡眠障害、動機、ほてり、口の渇きなどに効果があるとされている。
とりわけ『 蓮芯 』はその効果が高く、自律神経を整えリラックスしたい時に飲むとよいとされている。睡眠を促す作用があり不眠症の特効薬としても知られている。
蓮芯茶は、中国、朝鮮半島、ベトナムなどで主に飲まれている。
中国では、「茶」は「茶 chá ちゃ」とも「茗 míng めい」とも呼ばれるが、唐代に陸羽が著した『茶経』によれば、神農の時代(4000~5000年前)からお茶が飲まれてきたと言われている。
当時は、嗜好品というよりも薬としての役割が強く、次第に羹( ゴン : 中華料理に置けるスープ)のような食べ物としても利用されるようになったと言われる。
蓮が中医学で薬膳として使われることなどから見ても、『 蓮芯茶 』の発祥は中国であろう。
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蒸し暑いこの時期にピッタリのお茶だ。
特有の苦味を嫌う人もいるが、入れ方次第だ。
それに、日本で飲まれる「センブリ」の苦味と比べれば、はるかに優しい。
今日の茶葉は、中国福建省産の蓮芯茶。
澄んだ若葉色。
苦味はほとんどなく、スッキリとした味。
夏向きのお茶だ。
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