『 景徳鎮 』の茶葉入れ / 中国みやげの茶葉と茶器 vol.5

 

 

茶葉の保存容器にでもと、もらった『 景徳鎮 』の壺。

 

日本では、茶葉の保存容器を『 茶壺 』と言うが、中国の場合、『 茶壺 』と言えばお茶を淹れる器具のことで、日本の『 急須 』の意味になる。

 

『 茶筒 』は、日中ともに茶葉を保存する言葉として使われるが、写真のような磁器の器を茶筒と呼ぶのは憚られる。

 

直径は16cmほど、高さは約12cm。

茶葉の保存容器としては、ちょっと大きすぎる。

 

たぶん、茶葉ではないものを保存するものなのでは …

「壺」とは書いたものの、強いて言うなら磁器のキャニスターかな …

 

 

      ※      ※      ※

 

 

そんなことはともかく、

ご承知のとおり、景徳鎮は、陶磁器の中でもとりわけ格調が高く、その美しさから、かつての中国皇帝たちを魅了した。

 

また、官用の景徳鎮は、日本やヨーロッパ各国に輸出され、日本の「 伊万里焼 」やドイツの「マイセン」などに影響を与えた世界の最高峰の磁器ともいわれている。

 

その代表的な絵付けに「青花(せいか)」がある。

 

青花とは、青味を発色させる顔料のことで、文様を描いた白磁の素地に透明の釉薬をかけて焼成する技法だ。日本では「染付(そめつけ)」と呼ばれている。

 

この壺(?)は民生用の景徳鎮で、特別に高価ではないらしいが、昨今の日本製の磁器にはない面白さががある。

 

空のまま置いてても何なので、不二家のチョコレートと乾燥小魚の小袋を入れた。 

なかなかいい風情じゃないすか。

 

 

 

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