茶葉の保存容器にでもと、もらった『 景徳鎮 』の壺。
日本では、茶葉の保存容器を『 茶壺 』と言うが、中国の場合、『 茶壺 』と言えばお茶を淹れる器具のことで、日本の『 急須 』の意味になる。
『 茶筒 』は、日中ともに茶葉を保存する言葉として使われるが、写真のような磁器の器を茶筒と呼ぶのは憚られる。
直径は16cmほど、高さは約12cm。
茶葉の保存容器としては、ちょっと大きすぎる。
たぶん、茶葉ではないものを保存するものなのでは …
「壺」とは書いたものの、強いて言うなら磁器のキャニスターかな …
※ ※ ※
そんなことはともかく、
ご承知のとおり、景徳鎮は、陶磁器の中でもとりわけ格調が高く、その美しさから、かつての中国皇帝たちを魅了した。
また、官用の景徳鎮は、日本やヨーロッパ各国に輸出され、日本の「 伊万里焼 」やドイツの「マイセン」などに影響を与えた世界の最高峰の磁器ともいわれている。
その代表的な絵付けに「青花(せいか)」がある。
青花とは、青味を発色させる顔料のことで、文様を描いた白磁の素地に透明の釉薬をかけて焼成する技法だ。日本では「染付(そめつけ)」と呼ばれている。
この壺(?)は民生用の景徳鎮で、特別に高価ではないらしいが、昨今の日本製の磁器にはない面白さががある。
空のまま置いてても何なので、不二家のチョコレートと乾燥小魚の小袋を入れた。
なかなかいい風情じゃないすか。
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