道具部屋を少し整理した。
段ボール箱の隅に、『 經典陶坊 』のシールが貼られた古びた小箱が …
開けてみると中国の茶壺。
日本では、一般に急須と呼ばているもの。
思い起こせば、随分前に友からもらった中国土産で、行方不明だったもの。
五つ目の『 紫砂壺 』か …
『 紫砂壺(しさへい、しさこ)』とは、
中国八古窯の一つ、江蘇省『 宜興窯(ぎこうよう) 』 で作陶される茶器のこと。
日本の常滑・備前・信楽焼きの源流だ。
紫砂壺で淹れたお茶は、渋みや灰汁が茶壺に吸収されて美味しい。
そんな紫砂壺だが、そのままで使ってはいけない。
いわゆる『 茶壺おろし 』※ の作業が必要だ。
紫砂茶壺は、使い続けていくうちに、壺肌に独特の艶と風合いが出てくる。
また、茶壺を育てる 『 養壺(やんふう)』と呼ばれる手入れの方法があって、お茶を茶壺の表面になじませ布で磨いていくことでその艶はさらに増すという。
時間をかけてじっくり茶壺を育てていくのだそうだ。
そんなことは、無精者の老生には無理です。
先ずは、『 おろし 』から。
※ 新品の紫砂茶壺には土臭さや汚れがあり、これを取る作業のこと。やり方は様々。
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