中国ガラス茶器 / 中国茶を愉しむ道具

 

中国茶を飲む際に使われる茶器の材質は、磁器、炻器(せっき)、陶器、ガラスがほとんどだ。

 

私の場合、中国茶を飲む茶壺(急須)は、ずっと『 炻器(せっき)』だった。

 

炻器の茶壺は『 宜興紫砂壺 』と呼ばれるもので、陶器と説明されることも少なくないが、厳密には炻器だ。 

 

『 炻器 』というのはあまり馴染みのない言葉だが、陶磁器の一種で、半磁器、焼締めとも呼ばれ、陶器と磁器の中間的な性質を持つ焼き物だ。 

 

日本の産地で言えば、信楽焼や備前焼、常滑焼の朱泥の急須などが、炻器に分類される焼き物と言えば解りやすいと思う。 

 

磁器よりも保温性に優れていて、吸水性は陶器よりも少ない。

 

中国茶と言えば、何はともあれ『 宜興紫砂壺 』でしょ。

 

 

さて、ガラスの茶器だが、コーヒー、紅茶、日本茶では、サーバーや急須で使ってはいるが、中国茶用のガラス茶器は茶海(ピッチャー)のみだった。

 

ガラス製の茶壺を使ってみたくなって、小ぶりなものを使い始めた。

 

これが中々いい。

 

小さくて軽く使いやすい。

それに、茶葉の様子を愉しめる。 

 

四角形の茶海も買った。

これまで使ってきたガラスの茶海は250㎖。

四角の方は450㎖、少し大きい。

 

カリタのコーヒーサーバーは400㎖なので、だいたい同じくらい。

 

耐熱2層の茶杯茶こしも含め、ガラス製の道具で中国茶が飲めるようになった。  

 

一般的には、緑茶、黄茶、白茶は耐熱ガラスで、青茶、黒茶は茶壺が適しているとも言われるが、何かしら愉しめればよいと思う。 

 

 

 

 

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