子どもの頃に観たドラマ、” おやじ、シシャモね … ”
そんな居酒屋のシーンが …
「 シシャモ 」ってどんな食べ物なんだろう … 当時そう思った。
私の育った九州の田舎町では、「 シシャモ 」は売られていなかった。
就職した頃から、「 甘エビ 」や「 シシャモ 」が出回るようになった。
高かった …… 80年代、お歳暮でも喜ばれるものだった。
「 シシャモ 」(ししゃも、柳葉魚)とは、キュウリウオ目キュウリウオ科に属する魚で、川で産卵及び孵化し海で成長後に川に戻る遡河回遊魚で、日本固有種だ。
今日、スーパーなどで売られている「 シシャモ 」の名が付くほとんどのものは、正しくは「 シシャモ 」ではなく「 カラフトシシャモ 」。
「 カラフトシシャモ 」は、キュウリウオ目キュウリウオ科の魚ではあるが海水魚。英名はキャペリンまたはカペリン。
日本では、ノルウェー、アイスランド、カナダなどから生干し加工後に冷凍したものが輸入され、スーパーや居酒屋などで「 子持ちシシャモ 」として販売されている。
※ ※ ※
北海道で水揚げされる日本固有種の「 シシャモ 」の量は、かつては2千トン以上獲れた年もあったが、近年は極端な不漁となり、2021年の漁獲量は172トン、20年前に比べて1割以下にまで減っているとのこと。
本物の「 シシャモ 」なんて、ショッピングモールやデパートで催される北海道物産展などでしか買えなくなってしまった。
ってーことで、「 シシャモ弁 」と書きながら、実のところ「 カラフトシシャモ弁 」が正しい。
本物の「 シシャモ 」を肴に、冷えた日本酒を1杯 … 無理か …
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