1997年、規制緩和の流れの中で、塩専売法が廃止され、2002年から、国の専売制であった塩が、自由な生産・輸入・販売が行われるようになった。
以降、色々な塩が店頭に並ぶようになった。
プロの料理人をはともかく、巷には、塩通を自称する人も少なからず現れ、キッチンに様々な塩を並べうんちくを語る者もあった。
そして、中には塩をなめて、甘いの辛いのと …
塩はそれ単独で食べるものではない。
他の食材との相性によって、その塩の個性が発揮されるもの。
元日本塩工業会顧問で工学博士の尾方昇氏はその著書の中で、次のとおり述べている。
< 一番大事なことは、どんな塩を使うかではなく、塩加減がきちんとされているかで味が決まるということであり、次に塩の使い方が上手にできたかになる。
一に塩加減、二、三、四、がなくて五に塩使い、六、七、八がなくて九に塩選びなのである。塩加減、塩使いが決まってなくては塩を変えても意味がなく、誰にもその差がわかるような差は出ない。 >
今日は、そんな塩でおにぎりをこしらえる。
塩は『 ゲランドの塩 』。
そのリーフレットには、
ー 塩を直接ふったり、手にかけたりすると、不均一な味になってしまうため、あらかじめ塩水を作って使うのが賢明です。 ー
で、塩水でおにぎりをこしらえた。
リーフレットには、水大さじ4に、塩小さじ1の塩水と書かれているが、塩はもう少し強めで作った。
確かに塩水でにぎると、味にばらつきが出ない。
うまい塩とご飯で作ったおにぎりは美味しい。
まさに、「 塩は百肴の将 」だ。
<「 塩は食肴の将 塩考① - 和風だしのこと vol. 4 - 」はこちら>
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