ー 親子鍋となべぶたの話 ー

 

 

親子丼やカツ丼などをつくる専用の鍋、多くは『親子鍋』の商品名で売られている。

 

鍋に対して、柄(持ち手)が垂直に近い角度で付いているのが関東型、「立柄」と言われる。

 

一方、鍋に30~45度ほどの角度で柄が付いているのが「横柄」、関西型と呼ばれる。

 

初めて親子鍋を買ったのは立柄。

しかし何故、立柄なんだろう … かつて思った。 

 

諸説あるが、立柄は、ガスコンロに乗せて煮るときに場所を取らない。

いくつもの鍋を並べて調理しやすい。

商売上の利点、調理オペレーション上の機知とも言われる。

 

以前、会社の食堂で、丼物のカウンターに並ぶと、立柄の親子鍋を一度に3つ4つガスコンロに並べて調理していた記憶がある。

 

柄が立っているので、場所を取らない。

 

しかし、私は上手く使えなかった。

まぁ、人間工学の観点からいっても、使いやすい形状じゃないように思う。

それに、しまうのに場所を取る。

 

そんなことで次に買ったのが、横柄の親子鍋だ。

 

 ◆ アカオアルミ DON親子鍋 深型横柄16.5cm 

 

 ◆ アカオアルミ 親子鍋用蓋(エントツ付き) 16.5cm用

  

ー 親子鍋に蓋は必要か ー

  

ところで、親子丼やカツ丼などをつくるのに蓋を使う人、使わない人、意見は様々だ。

 

私は、蓋を使っている。

蓋を使わないより、使った方が卵がふんわり仕上がる。

 

とは言え、買った親子鍋用の蓋はアルミで、鍋の様子は見えない。

火が通り過ぎることもしばしば。注意が必要だった。

 

しばらくして、もう一つ親子鍋を買った。

 

 ◆ 丸新銅器 銅製 親子鍋 横柄

 

東京のとある丼物の名店で使われているとかで、銅製というのに惹かれてのこと。

 

専用の蓋はないが、キッチンにあったガラス蓋がシンデレラフィット。

熱伝導率のいい銅鍋と、中の具合が見えるガラス蓋の組み合わせは上々だ。

 

 

ついでのことだが、弁当用のカツとじ丼などをこしらえるのに、ミニ玉子焼きを使うようになった。

 

ミニ玉子焼きの大きさと形は、弁当箱にピッタリ。

これにも、蓋を使っている。

 

やはり、蓋があると早く仕上がって、卵が固くならない。蓋は必須だ。

 

 

 

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