昨日に続いて、今日も『 博多祇園山笠 』の話。
長法被は、山笠期間中に男衆が着用する久留米絣で作られた法被で、ステテコと雪駄(または下駄)が山笠の儀礼服。
博多祇園山笠振興会によれば、祭りに参加している人の『正装』であるため、山笠期間は長法被で結婚式に出席が許されるなど、独特のルールが存在しているそうだ。
1999年3月 、博多リバレイン内に「ホテルオークラ福岡」が開業した。
その年の山笠期間中、長法被姿の山笠関係者がこのホテルへの入館を断られた。
たぶん、雪駄や下駄がホテルのドレスコードに抵触したのだろう。
ドレスコードとは、服装規定のこと。
場所やシーン、時間帯に合わせた服装のルールだ。
まわりの人への配慮として、結婚式やパーティー、高級レストラン・ホテルでの食事などでは、ドレスコードに沿った服装をすべきというもの。
いわゆる一流のホテルやレストランなどは、その多くが独自のドレスコードを定めていると聞く。
この ” 入館お断り ”が、物議を醸すこととなった。
博多祇園山笠振興会は、長法被の装束は山笠の正装だとして、長法被による入館をホテル側に求め、地元メディアも巻き込んで大きな騒ぎとなった。
博多山笠は、伝統のビッグイベントだ。
開業したばかりのホテルが、地元の山笠関係者を敵にまわすのは、商売上、得策ではない、長いものには巻かれろってことか、結局、入館を認めることとなった。
詳細は承知していないので、色々言うのははばかられるが …
山笠の長法被は、謂わばイベントのコスチュームだ。
知事や市長への表敬で身にまとうのは、宣伝の意味も含めて当然のことだろう。
けれど、その場が、例えば、私にとって特別でな意味を持つ場で、ここ一番、意を決して予約した高級なフレンチレストランだったら …
自分たちで作った身内のルールと他者のルール、振興会のゴリ押し感が漂った出来事だった。
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