ー 『 赤巻三ツ竜切立 』 ラーメンどんぶり小見 ー

 

 

家で、時々ご当地袋物ラーメンを作る。

 

でこれまで、いくつかラーメン用のどんぶりを買った。

 

色は、白系、黒、赤などで、サイズは、昔はやや大きめの6.8寸をよく使っていたが、嵩張るし重い。

 

で近頃は、やや小ぶりな6.3寸の出番が多くなった。

 

 

 

ラーメンどんぶりには様々な形があるが、今手元に残っているのは2種類。

 

◆高台丼・反高台丼(こうだいどん・そりこうだいどん)

高台(うつわの足の部分)がはっきりしていて、幾分丸みを帯びて口元が少し反った形が特徴。一般的なラーメン丼で量がたっぷり入る形。

 

 

◆切立丼(きったちどん)

器の側面が「切り立っている」形をした丼。片手でも持てて重ねやすい。

かつてのラーメン店では最もよく見られた形だ。

 

 

 

 

愛用の『 赤巻三ツ竜切立6.3寸 』

 

「喜」の字を二つ並べてデザインした字と、「竜」の絵がともに三つあしらわれている。

 

「喜」は、新郎新婦がならんで喜んでいる姿を文字にした結婚を祝う図案。

 

「竜」は天帝の使者を表し、「甘露の雨を降らし、五穀を成就せしめる」として中国では、古くから崇められていた空想上の動物である。

 

 

「 切立 」で、すっとした姿がいい。

 

ラーメンブームが訪れる前の昭和の時代から、町のラーメン屋などでよく使われた業務用のどんぶり。レトロな感じが懐かしい。

 

口元と中に、赤い線が施されている。

この赤い線は、デザインだとずっと思っていた。

 

 

 

 

ある時、スープはお湯で溶いて、麺は別に茹でる袋物ラーメンを作った。

 

どんぶりにスープを入れ、270cc のお湯を入れると記載されていた。

で、このどんぶりに分量どおりの熱湯を注ぐと、ピタリと中の赤いラインまでだった。

 

そして、麺を入れ、焼き豚、煮玉子などを盛ると感じよく収まる。

 

” なるほどそういうこと …  ”

 

ラーメン店では、少なからず、先ずどんぶりに元ダレを入れ、それからガラスープを注ぐ。

 

その際、このどんぶりだと、赤い線がスープを入れる量の目安になる。

 

茹でた麺の鍋にスープを入れて作る袋物のラーメンでも、麺は別に茹でた方が総じて美味しくなる。

 

このどんぶりで、そうしてラーメンをこしらえるようになって、簡単に美味しさが高まった。

 

 

 

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ー 手元に残った愛用のどんぶり ー