『 建水 』とエッセンシャルワーカー / 紅茶時間 vol.6

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ご案内のとおり、建水(けんすい)とは、日本の茶道具の一つで、茶碗を清めたり温めたりしたときに使った湯や水などを捨てるために使う道具。

 

「建」の意味は「覆す」と言う意味を表し、「水翻」「水覆」(いずれも、みずこぼし)とも書き、「水下」「骨吐(ほねはき)」とも著したりする。

 

建水は、茶道具の中で一番格の低い物とされ、客の見えにくい所で使われる。

 

野点を始めた頃は、この建水というものを持っていなかった。

 

建水として使っていたのは『 MSR ALPINE ボウル 』。

山道具の一つ、金属なので扱いに気を使わなくていい。

 

 

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家で紅茶を飲む時も、ティーポットやカップを温めるのにお湯を使う。

 

家の中の場合、使ったお湯はシンクに流せばいいのだが、ベランダでお茶を淹れるときは、建水のようなものがあった方が便利だ。

 

で、山道具のボウルを使っていたのだが、なんか艶消しだ。

 

割れなくて、時にはキャンプでも使えそうな建水があれば …

 

 

でもって買ったのが、純銅の建水新潟県燕市「玉幸堂」の日本製。

コーヒーポットやカップと同様に、『  槌目仕上げ 』に惹かれた。

銅製のドリップポットとも、そこそこマッチする。

 

 

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ところで、茶道具の中では一番格の低いと言われる建水だが、抹茶のお手前では、なくてはならない道具だ。

 

まるで、人々の生活の根幹を支えるエッセンシャルワーカーみたいだ。

表舞台で活躍するティーカップやポットより、こうした地味な道具に魅かれる。

 

ちなみに、今日の紅茶はアッサム紅茶のスタンダード、LUPICIAの「ディクサム」。カップはリプトンのアッサムグラス。

 

ティーポットは、HARIOの『 ジャンピング リーフポット 』。

取っ手には、ティーバックの紐や紙がポットの中に落ちないための丸い突起が施されている。

廉価なティーポットだが、道具としてはよくできている。

 

 

 

 

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