(株)想夫恋は、2月1日から、並盛950円を1,050円とするなど直営店商品の値上げに踏み切った。フランチャイズ店も時期は異なるものの、3月以降値上げされていく。
(株)想夫恋の ー オンラインショップ商品の価格改定のお知らせ ー の説明は、
『 弊社では、近年の原材料価格の高騰、深刻な原材料不足、資材や物流費の上昇等調達コスト等で現行の商品価格体系を維持するのが困難な状況になりました。』
値上げ要因の一つされる ” 原材料価格の高騰 ” 。
確かに、政府は製粉会社などに売り渡す小麦の価格を、昨年10期、19.0%引き上げた。加えて、原油価格も高騰している。
まぁ、そういうことなのだろう。
そんな中の3月9日、政府はこの4月からの小麦の売り渡し価格を17.3%引き上げることを決めた。これで3期連続の引上げで、2020年の10月期からは1.5倍となる。
食品価格の影響について、農水省は、食パン1斤が2.6円(1.5%)、外食のうどん1杯1.0円(0.1%)、家庭用薄力粉1キロ12.1円(4.4%)の値上がりになると試算している。
製粉会社は通常、3ヵ月程度の小麦の在庫を持っているため、実際の商品の価格に反映されるのは夏頃になるとみられてる。
※ ※ ※ ※ ※
想夫恋生の松原店も3月から値上げされていた。
” 済みませんです … ” 女将さんが、申し訳なさそうに言った。
しょうがありませんよ。値上げしたいフランチャイズ店なんてありませんよね。
それにしても、4月期からの小麦売り渡し価格の引き上げや原油高の状況を観ると、この夏あるいは秋、またぞろ値上げってこともあるのだろうか …
ラーメン、うどん、チャンポンなど、粉ものの外食チェーンは試練の時だ。
中には、AIの活用によって活路を見いだそうとしている会社もある。
(株)想夫恋の本部には、これまでの成功体験に縛られことなく、新たな視点に立った抜本的な経営改革と一層の効率化の努力を期待する。
そして、フランチャイズ店の心情に思いを馳せ、ともに発展を続けてほしいものだ。
まぁそれはさておいて、本日のダブルもいいできでした。
店長、ごちそうさまでした。
ー トピック ー
生の松原店のそばに、壱岐神社の鳥居がある。
久しぶりに行ってみたら、鳥居が新しくなっていた。
壱岐神社とは、武内宿禰(たけうちすくね)の身替りとなって無実の罪に服して死んだ壱岐直真根子(いきのあたいまねこ)の忠魂を祭った社である。
『日本書紀』応神天皇9年4月条によれば、天皇の命で武内宿禰が筑紫へ派遣された際、弟の甘美内宿禰が兄を廃そうとして天皇に讒言し、天皇は武内宿禰を殺すため使いを出した。
しかし、武内宿禰と容姿がよく似ていた壱伎直祖の真根子が武内宿禰の身代わりとなって自刃した。その後、武内宿禰は朝廷に至って天皇に弁明し、甘美内宿禰との探湯の対決を経て疑いを晴らしたという。
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