『 狙えクーガ 』 ナショナル RF-877

  

 

今さらだが、メディアの劣化が著しいい。

 

とりわけ、テレビは筆舌に尽くしがたい。できるだけ見ないでいる。

 

ラジオはまだ聴ける。

けれど、AM、FMは聴けるコンテンツが少ない。

 

短波なら … ?

 

 

そう言えば、高校生の頃、受験のために短波でラジオを聴いてたっけ …

 

親にねだって、買ってもらったのが当時、一世を風靡したナショナルの3バンドラジオ RF-877。(定価18,500円)

 

1973年「狙えクーガ」のキャッチコピーで発売され、当時、BCLブーム(主に国外の短波放送を聴取して楽しむ趣味を意味する)のきっかけになったラジオで、 通称『 クーガ №7 』。 

 

 

大学時代、運転免許取得の際、金が足りずに、このクーガ№7を質屋に持ち込んで金を借りた。しかし、期限内に請け出しできず流してしまった。

 

上の写真では真っ黒に見えるが、記憶では、黒緑色でアーミーな感じだったと思う。

 

今、家の中には、数台のラジオがあるが、どれもこのラジオを超える魅力はない。

70~80年代、日本が生み出したものは、ことごとく魅力的だ。

 

アウトドア、キャンプブームが続く中、テントサイトに置きたいアイテム。

ワイドバンドなどを加え、今また発売すれば、バカ売れするに違いない。

 

 

ところで、大学受験ラジオ講座、通称『 ラ講 』。

 

『 ラ講 』は、かつて旺文社がAMラジオの文化放送をキーステーションに、全国のAM・FM・短波で放送されていた大学受験講座の番組。 

 

地方には、塾も予備校などない。ましてやネット配信も衛星中継授業もない時代だ。

そんな中で、都会・地方にかかわらず、ラジオさえあれば、どんな受験生でも東京の有名講師の講義を聴くことができた。

 

『 ラ講 』は軽快な「大学祝典序曲」で始まる。

今でもメロディが浮かんでくる。

 

講師のことはほとんど覚えていないが、一人だけ西尾孝先生のことは覚えている。

 

”  英語の力は、単語の力  ” だったかな …

 

 

コロナ禍を受けて、今、『ラ講』の復活を望む声が高まっているとか。

やはり、ラジオにはテレビやモニターにはない魅力がある。

 

短波か … また聴いてみるかな …

 

 

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