レッドチェリーシュリンプが死んだ。
今年の4月初めに、10匹のレッドチェリーシュリンプを買った。
5月、別の水槽への移し替えに失敗し、9匹を死なせた。
1匹だけが生き残り、それからメダカたちの水槽で暮らしていた。
寿命だったのかもしれないが …
そのまま少しの時間、水槽を離れた。
すると、キラースネールたちが、レッドチェリーシュリンプの遺骸に群がっていた。
(おさらい)
キラースネールは、インドネシア、タイ、マレーシア原産の淡水性のエゾバイの仲間だ。
海産種と同様に一対の触覚と長い水管が特徴的で、長く伸びる口吻(こうふん)を巻貝に突っ込んで食べる、水槽内の魚やエビの死骸、生餌等の残餌も好む。
水槽内に殖えたサカマキガイやモノアラ貝などの小型巻貝を食べることからアサシン(殺し屋)スネールとも呼ばれる。
ちなみに、吻(ふん)とは、動物の体において、口あるいはその周辺が前方へ突出している部分を指す用語である。動物群によってその部位や役割はさまざまである。
キラースネールの口は、象の鼻やミミズのようにかなり長い口吻となるが、普段は根元の周囲から落ち込んで体内に収納されているため、外部からは普段見えない。
摂食時には、これら全体がほぼ一直線に伸び、吻を前方に長く突出させ、貝類などに突っ込んで吸いとる。
キラースネールたちは、殖えすぎたレッドラムズホーンを駆除するために、メダカの水槽に入れていたもの。
いつもは何処に居るかわからない。
地味だが、よく働く。
レッドラムズホーンを捕食する際は、口吻は見えないので、さほど残酷さは感じなかったが …
” 死骸を食べる ”と聞くと、
ハイエナやハゲワシなど思い浮かべるが、全く異なる。
口吻を死骸の体内に突っ込んで吸い取る様は、かなりグロテスクだ。
エビの死骸を食べる場合、その様子がよく見えてしまう。
肉を吸い取られたエビは、半透明の殻だけが残った。
まるで、SFホラー映画さながら。
地味によく働くキラースネールたちだが、少し嫌いになった。
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