まぐろや蕎麦を美味しく食べる決め手は、わさびだ。
わさびにも色々あるけれど、チューブ入りは食べない。
原材料を見ると、わさびのほかに、加工デンプン、セルロース、植物油脂、酸味料、香料、着色料(紅花黄、クチナシ)、増粘剤(キサンタン)、安定剤(キサンタンガム) …などなど。
よく解らないものが色々入ってて、ネットリしているのが合わない。
なんかヤダ。
普段使いのわさびなら、缶入りの粉わさびがいい。チューブ入りより利く。
それに、原材料は、西洋わさび、着色料(クチナシ、紅花黄)のみ。
色んなものが入ってなくて、賞味期限も2年と長い。
常温保存なので、キャンプの時だって使いやすい。
加工わさびの始まりとなった粉わさびの考案は、大正初期にさかのぼる。
静岡県の茶仲買人、小長谷与七が生わさびをお茶の様に乾かし、粉にして売ることを思いつき開発した。
料亭や旅館などで予想以上に売れたことから、本格的に製造を開始。
1920年(大正9年)に量産に入る。
しかし『 粉わさび 』は、原料の調達とその価格、短時間で辛みが抜けるなどの問題があった。
そこで、西洋わさびの乾燥粉末にからし粉を加え、さらに、香料や着色料等の副原料を加え、風味が持続するよう工夫を凝らした。
そして、湿気を防ぐため缶に入れたのだった。
<「金印わさび」はこちら>
1972年に、S&Bがチューブ入りの練りわさびを売り出すまでの半世紀の間、わさびと言えば粉わさびの時代が続くのである。
おふくろが、台所で刺身のサクを引く。
その間に、親父が、杯やぐい呑みに粉わさびを入れてハシで練り、座卓の上に伏せて置いていた。
どの家庭も、そんなものだったと思う。
粉わさびは、たぶんS&Bの缶入りだったと思う。
そんな昭和の風情が懐かしい。
で、ずっと、缶入りの粉わさびを使っている。
たまに、博多阪急の食料品売り場で、まぐろの赤身や中トロを買う。
そして、一緒に本わさびも買う。
よい本わさびは、爽やかに辛く、甘みがある。
そして、まぐろの旨味をグッと引き出してくれる。
加えて、美味しさだけではない。
殺菌効果はもちろんのこと、美容、ダイエット、抗がん作用など、たくさんの健康・美容の効能がある。 妙なサプリを飲むくらいなら、本わさびを食べた方がいい。
ちなみに、おろしは、鮫皮。
持った感じが柔らかいし、景色がいいね。
今日のまぐろは、中トロ。
たぶん、部位からすると、背なか中トロか …
酒は、繁枡『 特別純米 』。
こりゃ言うことなし、うまいよ~ …
<「 "
わさびの命は10分 " 生ワサビで一杯 」はこちら>
【 背(かみ・なか・しも)】
部位としては中トロですが、しもに行くにしたがって脂は薄くなります。又、魚によってはほとんど脂が無い物もいます。筋は細くて弱いので口当たりが良いです。
【 赤身 】
本来、皮の近くの脂が乗っている所を柵取りする際にはねるまぐろの中心に近い所の身(てん身)が赤身になるのですが、スーパーなどでは脂の乗っていない魚を丸ごと『赤身』として販売している場合が多く見受けられます。
同じ赤身を食べるにしても、『てん身』の方が筋も少なく、味も濃厚なのでこっちがおすすめです。
【 腹(かみ・なか・しも)】
しもに行くにしたがって大トロから中トロ程度に脂ののりも少なくなっていきます。
頭に近い程筋が太くて強くなりますが、脂ののった魚であればさほど気にならない位口で溶けます。脂身大好きな人におすすめの部位です。
【 カマトロ 】
上のイラストを見ても解る通り、一匹からほんの少ししか取れません。細かい筋が網目状に入っている為歯ごたえはしっかりしていますが。脂ののりと旨味は腹かみの大トロより上だと思います。
個人的には歯ごたえも好きですね。
【 カマ 】
カマの部分は骨がかなり入り組んでいるので焼いてお箸でほじりながら食べるのが一番良いと思います。バーべキュー等でホイルにくるんで焼いても美味しいですよ。
【 脳天(鉢の身)】
見た目はかなり筋ばっていますが腹かみ同様にそこまで食感は気になりません。脂ものって味も濃厚なのでファンも多いですね。
【 ほほ肉 】
かま同様に焼いて食べるのがおすすめ。パン粉を付けてカツにしても美味しいです。焼くにしても揚げるにしても下味をしっかりつけると美味しく食べれます。
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