水槽の苔が殖えた。
苔取りのため、別の水槽のレッドラムズホーンを移し入れた。
水槽の中には、1匹の小さなキラースネールがいる。
がしかし、元の水槽にもキラースネールはいたが、喰われることはなかった。
大きさが違いすぎる。
喰われることはないんじゃない…と。
甘かった …
ふと水槽を見ると、キラースネールがレッドラムズホーンを襲っていた。
まさか … が、時すでに遅し …
翌朝、水槽を見ると、変わり果てたレッドラムズホーンの貝殻が転がっていた。
ああ… また殺生を…
またまた、南無阿弥陀仏…
それにしても、このキラースネール、柳生十兵衛みたいなヤツだ。容赦ない。
「裏柳生口伝」
裏柳生口伝に曰く、戦えば必ず勝つ。此れ兵法の第一義なり。
人としての情けを断ちて、 神に逢うては神を斬り、仏に逢うては仏を斬り、 然る後、初めて極意を得ん。 斯くの如くんば、行く手を阻む者、悪鬼羅刹の化身なりとも、 豈に遅れを取る可けんや。
<「 キラースネールは本当に刺客だった / ささやかなアクアリウム vol. 32」はこちら>
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