もののけ姫に登場する『こだま』。
『こだま』は、木霊と書く。
ー 木の精霊のこと。木々に精霊が宿っていると考える樹木崇拝の一つ。
木に傷をつければ痛む、切倒せば死ぬとされ、供物を捧げれば人々に恩恵を与え、また無視すれば災害をもたらすと考えられたことから生じた。(中略)
日本にも古くからこの信仰があり、人声の反響のことをコダマあるいは「山彦」と呼ぶのも、木の精、あるいは山の精が返事をしていると考えたためである。 ー (ブリタニカ国際大百科事典)
『 もののけ姫 』の舞台とされる地は、屋久島や白神山地などと言われる。
それらはいずれも、深く神々しい原生林。
しかし、九重山系の黒岳原生林と男池周辺にも、今も屋久島に引けを取らない神秘の世界が広がっている。
<「 ー『 もののけ姫 』的空間を歩く 男池園地 ー」はこちら>
今回のアクアリウムは、黒岳原生林と男池園地の神秘の森もイメージしながら作ってみる。
まずは『もののけ姫 ツリーエルフ』を流木に貼り付けてオブジェを作る。
チープなオモチャだけど、暗闇の中で、緑色に薄ボンヤリと光るのが面白い。
6体のうち、貼り付けられたのは4体のみ。意外と難しい。
<材 料>
◆ オブジェ: もののけ姫 ツリーエルフ
◆ 接着剤 : アクアスケーピンググルー
水草水槽用
◆ 流 木 : ニッソー 流木
<「ささやかなアクアリウム」はこちら>
余談だが、山や谷で声や音が反響して聞こえる「こだま」。
小学校の遠足で山に登ると、先生が生徒たちに言う。
” あの山に向かって、大きな声で「ヤッホー」と言ってみよう ” と。
大勢の生徒が、声を揃えて「ヤッホー!!!」と叫ぶと、数秒遅れてこだまが返ってくる。
ところが、この「ヤッホー」と叫ぶ行為の意味が解ってない親たちが多くなった。
久住高原で遊んでたりすると、遙か遠くに霞む阿蘇五岳に向かって「ヤッホー」と叫ぶ若いファミリー。
音が跳ね返るはずもない高原。そりゃ~、なぁ~んにも返ってきません。
でもね、満足そうに笑っている。
広々した高原や高台に来ると、そうするものだと思っているに違いない。
やがて、そうした子が成人して子どもが生まれると、いつかその子と一緒に、阿蘇五岳に向かって「ヤッホー」と叫ぶのだろうか …
ってことは、北島三郎の『与作』を聞いても、意味がわからないってことに。
” 与作は木をきる ヘイヘイホー ヘイヘイホー ”
” こだまはかえるよ ヘイヘイホー ヘイヘイホー ”
まぁいいか、今の人が『与作』を聞くこともないし …
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