私のキャンプの原点は、山歩き。
なので、キャンプの食器の類いも、コンパクトにスタッキングできるアルミやチタン素材のものを使ってきた。
80年代の第1次キャンプブームでは、ホーローの食器が流行った。
買ってはみたものの、重くてあまり使わなかった。
やがて、スノーピークの『テーブルウェアセット デュオ』に別のプレートをスタッキングし、使い続けている。
<「スノーピーク テーブルウェアセット デュオ / オートキャンプのテーブルウェア ー 山道具の棚卸し 連々話 vol. 51 ー 」はこちら>
スノピーのデュオは、コンパクトで清潔、とても使いやすい。
が一つ弱点がある。それは、料理が冷めやすいこと。
冬場のキャンプでは、この弱点を痛感する。
ステンレス素材でも、冷めにくいダブルウォールのカップやボウルはあるが、プレートは見たことがないし、いずれにしろ、ステンのダブルウォールは高価だ。
メラミンやプリスチレン樹脂製のテーブルウェアは冷めにくい。そして、軽くて安価。
けれど、この手の材質のものが好きになれない。
陶磁器も冷めにくいが、キャンプ道具で陶磁器はない。
で、最後に残った材質が「木製」。
確かに冷めにくい。しかし、重くはないがそれなりの重量。
厚みがあるのでスタッキングもしにくく、嵩張る。
決してアウトドア向きではない木製のテーブルウェアだが、金属や樹脂にはない趣がある。フィンランドのククサの人気が年々高まってきたのも、こうしたことからなのだろう。
そんなこんなで、今度のキャンプでは、木製のテーブルウェアを使う。
ばらばらに買ったもので、統一感がない。
いずれ、食器に使える木工用の塗料を使って、風合いをまとめてみる。
まぁ、少々嵩張るが、温かさと風情を愉しんでみよう。
<「 山とキャンプの道具たちvol. 2 」はこちら>
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