石井スポーツのカタログ『 2020 AUTUMN & WINTER 』の中に、ー はじめてのソロキャンプ「 ソロキャンプ基本セット 」ー のページがある。
昨今のソロキャンプブームを受け、『 住・食・焔(ほのお)』のテーマごとに、おすすめアイテムを紹介している。
選んだのは、石井スポーツのキャンプ担当スタッフ。
秋・冬の基本のソロキャンプアイテムとは言え、ちょっと軽すぎるんじゃ …
シュラフなどの記述は簡素なもの。
真に受けたビギナーが、掲載程度の装備で冬のキャンプにいったら …
九州人は、総じて、寒さに強くないし、雪にも慣れていない。
平地の公園にテントを張るわけじゃない。
たいていのキャンプ場は、思っているよりはるかに寒い。
冬のキャンプの装備で、何よりも大切なのは、シュラフと衣類だ。
高機能なものでなければ、時には命に関わる。
まぁ、そんなこんなで、12月のキャンプで使うシュラフは、
『 モンベル ウルトラライト スパイラル ダウンハガー 800#1 』。
◇ コンフォート温度 : ー3℃
◇ リミット温度 : ー9℃
◇ エクストリーム温度 : ー28℃
モンベルの商品紹介には、” 国内2,000m級のほとんどの冬山で幅広く使用できるモデルです。” などと記載されているが、鵜呑みにしてはいけない。
九州の飯田高原や久住高原であっても、冬場の気温は0度を大きく下回る。
今度のキャンプ予定の12月上旬、大分県九重町の予想最低気温はマイナス1℃。
標高1,000mの飯田高原は、さらに6℃ほど低い。
コンフォート温度ー3℃とか、リミット温度ー9℃なんて言ったって、キャンパーの体力、経験、感じ方などで変わる。
『 ダウンハガー 800#1 』でも、ー4℃以下になれば、たいていの人はとても寒く感じる。
シュラフはもちろんのこと、ベースやミドルのレイヤー、アウターなど、衣類の装備もシッカリとしたものを選ばなくてはならない。
写真のシュラフは、旧版のモデル。
現在のものは、旧モデルより軽量・コンパクトだが、気楽に買い換えられるものじゃない。
まだまだ、使います。
<「 山とキャンプの道具たちvol. 2 」はこちら>
<「 ― 山とキャンプの道具たち ― 」はこちら>
【 参 考 】
アウトドアメーカー各社から販売されているシュラフは、メーカーによって保温力の評価方法が違い、表記されている使用温度が同じでも保温力が違っている。あくまでも目安だ。
< mont-bell >
・コンフォート温度域
一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人や男性よりも寒さを感じやすい女性の方が、リラックスした体勢を保ちながらで寒さを感じることなく睡眠ができるとされている温度です。
コンフォート温度より高い温度域では、多くの方が快適に睡眠をとることができます。
・トランジション温度域(リミット温度)
一般的に代謝が高く、寒さに対する耐性が高い人が寝袋のなかで丸まった状態で寒さを感じずに睡眠ができるとされている温度です。
トランジション温度域はコンフォート温度より低い温度域では、人により快適に睡眠できたり、できなかったりする場合がありますが、着衣を工夫することによって快適性を高めることが可能です。
・エクストリーム温度(リスク温度域)
一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人が、寝袋のなかで丸まった状態で厳しい寒さを感じ、震えを伴いながら6時間まで持ちこたえられるとされる温度です。
リスク温度域とはリミット温度より低い温度域ではエクストリーム温度に近づくにつれ低体温症を引き起こす恐れが高まり、場合よっては死に至る可能性があるため非常に危険です。
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