コールマン スーパーポンピング ~ 山道具の棚卸し 連々話 vol. 81 ~

 

かつて、コールマンのホワイトガソリンを使うバーナーなどを、” 絶滅危惧アイテム ” と

書いたことがある。

 

その後、空前のキャンプブームが訪れた。

 

コールマンは、米国では既に売らなくなり、日本でも忘れられようとしていたホワイトガソリン仕様の器具を、「三○星キャンプ」などの番組で紹介し続けた。

 

オール電化が進み、「火」が遠いものとなっている世代にとって、ホワイトガソリンを熱源とする器具は新鮮だったにちがいない。

 

まんまと乗せられた人たちは、ハウスツーバーナー413Hや508Aなどを手に入れ、喜び勇んでネットにそれをアップした。

 

そんな感じの動画が見られるようになったのは、2018年頃から。

2019年になるグッと増え、2020年はさらに多くなった。

 

ネット販売での購入後の評価も、同じような傾向を示している。

 

ー 見分けるポイントは、スーパーポンピングの使用の有無、手袋 or チャッカマン ー

 

 

以前のスポーツ用品店のスタッフは、器具の取り扱いをはじめ、色んな事を教えてくれた。

近頃では、そんなスタッフはまれで、皆、ネットで情報を収集する。

 

そうして書いたのであろう受け売りの記事や動画が、少なからずupされている。

 

 

コールマンのホワイトガソリン器具に関して、経験豊富な者の記事や動画か否かは、

 

・ スーパーポンピングの使用の有無

・ 手袋使用の有無、または、チャッカマン使用の有無 だ。

 

キャンプで、コールマンのツーバーナーやランタン、それに508Aなどを使うには、とんでもなくポンピングが必要になる。素手でやり続けると、親指が痛くてたまらなくなる。

 

それをよく知る経験者はスーパーポンピングを使うし、初心者にその便利さを教える。

 

また、着火の場面では、素手で百円ライターを使って火を着けたりしない。

燃え上がる炎で、火傷を負うことも少なくない。経験者は必ず手袋をして火を着ける。

 

手袋をしないならば、長いノズルの、いわゆる ” チャッカマン ” のようなライターを必ず使う。これも火傷防止のため。

 

道具を使い込んだキャンパーならば、ネットの記事や動画だからといって、こうしたポイントを外したものをupしたりはしない。

 

何はともあれ、真贋を見極めることは大切だ。

 

 

「 コールマン スポーツスター II は、絶滅危惧アイテム?  ー 山道具の棚卸し 連々話 vol. 9 ー 」はこちら>

 

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