今日の買い物は、山芋とそば粉。
この季節、山間部の道の駅などで、自然薯(じねんじょ)が売られていることがある。
ほとんど、ビックリするような値段がついている。
自然薯は、ヤマノイモ、山芋とも呼ばれるが、スーパーなどで売られている「山芋」(長芋、大和芋)とは全く別の品種だ。
長芋、大和芋は外来種、自然薯は日本原産の野生種で、古来より滋養強壮食として珍重され、山菜の王とも呼ばれてきた。
小学校生の高学年になると、「山芋掘り」を買ってもらい、山に入って自然薯を掘った。
上達してくると、一日に何本も掘り出せるようになり、時には、直径が5センチ以上、長さも1メートルほどの大物に巡り会うこともあった。
すりおろした自然薯は、箸で持ち上げても、まるで餅のように粘りが強くて落ちない。濃厚で風味に富んでいる。
大人になって、居酒屋で初めて食べた「山芋(長芋)たんざく」の水っぽさに驚いた記憶がある。
今日買った山芋は、そんな自然薯ではない。
不出来な長芋なのだろうが、さほど水っぽくはない。
いいんじゃないすか。
そば粉(玄そば)は、ガレット用。
ちなみに、玄そばとは、結実し収穫されたままの殻つきのそばの実のことをいう。
黒い殻(外皮)をかぶったままのそばの実のことで「玄」とは「黒色」という意味の言葉だ。
この粉は、丸抜き、石臼挽。
丸抜きは、玄そばからそば殻(外皮)だけを取り除いて、そのままの形をとどめている状態のそばの実。これを石臼挽きにしたもの。
300g432円は、安くはないが、九州産だし、鮮度も悪くはないだろう。
美味しければ、手打ちそばも作ってみよう。
<「山菜を食べる」はこちら>
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