昨今のコロナ騒ぎで、冷凍食品、干物、乾物など、これまであんまり使わなかった食材を、
よく使うようになった。その乾物の中の一つが、「麩」だ。
麩は、九州ではよく食べられる食材ではない。
味噌汁に入れたりはする。また、懐石料理で生麩が出たりはするが、脇役だと思う。
麩の主要な産地を北から見ると、
■ 山形県 ー 庄内麩 ■ 新潟県 ー 車麩・まんじゅう麩 ■ 富山県・福井県 ー 角麩
■ 石川県 ーすだれ麩・車麩 ■ 滋賀県 ー 丁字麩 ■ 京都府 ー 丁字麩
■ 山口県 ー 平安麩 ■ 沖縄県 ー 車麩
日本海側の東北、北陸、そして京都周辺が多く、北前船との関連もあるようだし、
山口県といえば毛利氏で、その発祥が越後と言われることも興味深い。
じゃぁ、沖縄県は…ぅぅん… ?
麩という食材一つにも、歴史と食文化の関連性が感じられ… 今日は、深入りしません。
少し前に、そんな車麩を買っていたので、今朝はフレンチトーストを作ってみた。
違和感なく、美味しく食べられる。
麩は、軽くて日持ちがいい。災害備蓄の食料に最適だ。
それにしても、この食材はおもしろい。
今回は、一般的なレシピだが、和洋中、何にでも使える。
想像力と独創性が試される。
次回は、何をこしらえようか…
<「乾物と干物」はこちら>
コメントをお書きください