九州じゃ、あまり馴染みのない『 炭火用 チョボ焼きセット』なるものを買った。
チョボ焼きとは、浅いくぼみのある銅板に、小麦粉を水で溶いた生地を流し入れ、コンニャクや紅生姜を乗せて焼いたもの。
関西では、ラジオのつまみの形を「ちょぼ」と呼び、銅板のくぼんだ形がこの「ちょぼ」に似ていたことから「ちょぼ焼」と呼ばれるようになったという。
明石焼、ラヂオ焼とともに、現在のタコ焼きのルーツの一つと言われている。
もう一つが、カンテキ。関西での七輪の呼び名だ。
七輪といえば、耐火性と断熱性に優れた珪藻土製のものが多いが、金属製のものもある。
形状は円筒形、四角形、長方形が主で、用途に応じて様々なものが作られてきた。
電気や都市ガスなどの社会基盤が整備されるまで、調理器具として多くの一般家庭で使われたが、都市ガス、プロパンガスが整備されると、時代遅れのものとなり、家庭の厨房からは姿を消した。
近年、焼肉屋や居酒屋などで炭火焼の道具として使われるようになり、また、90年代のアウトドアブームを遥かに凌ぐといわれる第二次のブームにより、キャンプ道具としての魅力が広まり、復権を果たした道具だ。
このセットのカンテキは、下火と上火の両方で焼くところが特徴的。そして、made in 燕三条。
価格は、送料を加えると、概ね3千円~4千円ほど。
そそられる道具ではあるが、手を出す気にはなれなかった。
それが、先だって、Amazonで1,859円(送料込み)で売られた。
プレート単品の値段ではなく、プレート2枚とカンテキのセットの価格。
相場のほぼ半値。Amazonでは、時々こんなことがある。
これは、買っておかなければ …と。
それにしても、小さい。
幼い子どものママゴト道具のようだ。
しかし、炭火を使う道具なので、子どもが扱う道具じゃない…
屋内の卓上では使えないので、庭かベランダ?
それとも、アウトドア用の折りたたみグリルのように、キャンプで使うのだろうか…
う~ん、コンセプトは不明。
なんだかんだ言っても、面白い道具。
さ~て、どうやって使おうか …
<「山とキャンプの道具たち」はこちら>
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