ハタさんとユダヤ人 / 西海道 古代史の迷路

 

 

働き始めたばかりの頃、同じ職場に「ハタさん」という名字の先輩がいた。

 

ある日、そのハタさんと立ち話をしていると、近づいてきた彼の上司E氏が、” ユダヤ人二人が何話してんだ ” と言った。

 

” ユダヤ人 ” … 何のこと??? 

 

ハタさんは長身で足が長く、肌は少し浅黒い。目が大きくて鼻も高い。かなり濃い顔立ちだった。

 

欧米人とは違うが、確かに、多くの日本人とは異なる容姿だった。

 

そんな人なので、結婚式場やチラシのモデルみたいなこともやっていた。

そして、本家は対馬宗家だとか。

 

 

E氏は、古代史などの研究をライフワークにしている人で、何やかんや語ったが、まるで理解できなかった。

 

 

<2014.01.04撮影 福岡 住吉神社の16菊花紋>   
<2014.01.04撮影 福岡 住吉神社の16菊花紋>   

 

ハタさんならいざ知らず、なんで俺も一緒にされるわけ… ??

 

後年わかることだが、その頃、日本人とユダヤ人(古代イスラエル人)は共通の先祖を持つ兄弟民族であるという「日ユ同祖論」や、古代日本史に登場する渡来系の「秦氏」は「イスラエルの失われた10支族」の一支族といった説が唱えられ、そうした本が出版されていた。

 

 

そして秦氏の神は「八幡神」。全国約44,000八幡宮の総本社である宇佐神宮。

また、ユダヤ教徒と修験道(山伏)に見られる高い類似性。

 

さらに、エルサレム神殿の門には、天皇家の十六葉八重表菊紋と酷似した紋章が刻み込まれて… etc

 

40年前、何気ないE氏の言葉が古代史の迷路の扉を開け、私をその迷路に踏み込ませることになったのだった。 

 

 

 

そしてもう一人、かつての同僚、鳥栖市に住む F氏がいる。

 

昔はそう思わなかったが、年を重ねるにつれて、F氏の容貌はユダヤ人のようになっていった。

 

ある時、上述の「ハタさん」の話をすると、それまで知らなかった話をしてくれた。

 

現鳥栖市と基山町は、かつて対馬藩の領地(飛び地)であったと。

 

この詳細は割愛するが、その飛び地の一つでかつての田代宿(鳥栖市)には、今も八坂神社がある。

 

八坂神社と言えば、ユダヤとの深い関係が指摘されてる神社。

そして、八坂神社と言えば祇園祭。

 

この祇園(ギオン)という言葉、これもまた、ヘブライ語の「シオン」、エルサレムの別名と言われている。

 

 

昔、映画「マトリックス・リローデッド」を見ていて驚いたことがある。

人類が機械と戦うために築いた最後の砦が「ザイオン」。

 

ザイオン = ZION ≒ ジオン。

JION、GIONと記されることもある。

 

そしてこれは、上述のシオンのことで、楽園の意味がある。

 

私の妄想は、大きく広がった。

 

かつて対馬にも住んだユダヤの民。その末裔のF氏。

 

その末裔たちは、対馬から飛び地の田代宿にも移り住み、ユダヤの神を祀る八坂神社で祈りを捧げた。

 

あぁ… また、深い迷路をさまよう。

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    herochan (水曜日, 29 3月 2023 00:07)

    この謎の話大好きです。
    わかる人にだけでこの話題で盛り上がるのが好きです。
    ユダヤにはユダヤが集まりますね。