PRIMUS P-114 F フローリスト「サクラ」(Florist SAKURA) ~ 山道具の棚卸し 連々話 vol. 65  ~

 

 

2010年、イワタニ・プリムスは、P-114ナノストーブをベースに、本体のカラーリングや付属品に、桜をイメージした色とデザインで「かわいらしさ」を加えたスペシャルパッケージ、フローリスト「サクラ」を発売した。

 

 

山ガール、女子キャンプ、ランドネなどがブームとなっていた頃で、女性をメインターゲットに、本体には、操作性のよい木製ツマミとピンクのカラーアルマイト加工バルブを採用。

ピンクのオリジナルポーチに収納する。

 

出力2300Kcal、重量64g。オリジナルカラーのカードリッジホルダーも付いていた。

 

当時使っていたPRIMUSは、スーパーマイクロメッシュバーナーP-113で、出力は2300Kcal、重量は76g。

 

そのP-113より軽くコンパクト、出力は同じ2300kcalで、調整ツマミも大型に改良されていた。

そんなところに惹かれ、つい買ったのだった。

 

ちなみに、floristは、花屋、草花栽培者、園芸愛好家などだとか。

 

 

買ってはみたものの、山上でオヤジが、山ガールたちが持つ花びらの付いたピンクの愛らしいポーチをザックから取り出す…  そんな光景が脳裏に浮かんだ。

なんかチョット… 気恥ずかしいような…  

 

そんなんで、その後もSOTO マイクロレギュレーターストーブ SOD300(出力2800kcal  重量73g)を使い、また、P-114の後継モデルP-115フェムトストーブを買ったこともあって、このSAKURAの出番は、これでまで数えるほど。

 

思えば、時代錯誤的既成概念 …

 

そして、バーナー単体で見れば、P-114ナノストーブは今時のものに決して引けを取らないハイスペックなバーナーで、こんなカラーアルマイトのバルブと木製ツマミのバーナーなんて、その後一つも発売されてない。

 

もう、硬派なトレッカーを気取る年でもない。

それこそ、サクラの花の咲く頃なら、このSAKURAが粋かもしれない。

つべこべ言わず使いましょう。

 

 

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