2010年、イワタニ・プリムスは、P-114ナノストーブをベースに、本体のカラーリングや付属品に、桜をイメージした色とデザインで「かわいらしさ」を加えたスペシャルパッケージ、フローリスト「サクラ」を発売した。
山ガール、女子キャンプ、ランドネなどがブームとなっていた頃で、女性をメインターゲットに、本体には、操作性のよい木製ツマミとピンクのカラーアルマイト加工バルブを採用。
ピンクのオリジナルポーチに収納する。
出力2300Kcal、重量64g。オリジナルカラーのカードリッジホルダーも付いていた。
当時使っていたPRIMUSは、スーパーマイクロメッシュバーナーP-113で、出力は2300Kcal、重量は76g。
そのP-113より軽くコンパクト、出力は同じ2300kcalで、調整ツマミも大型に改良されていた。
そんなところに惹かれ、つい買ったのだった。
ちなみに、floristは、花屋、草花栽培者、園芸愛好家などだとか。
買ってはみたものの、山上でオヤジが、山ガールたちが持つ花びらの付いたピンクの愛らしいポーチをザックから取り出す… そんな光景が脳裏に浮かんだ。
なんかチョット… 気恥ずかしいような…
そんなんで、その後もSOTO マイクロレギュレーターストーブ SOD300(出力2800kcal 重量73g)を使い、また、P-114の後継モデルP-115フェムトストーブを買ったこともあって、このSAKURAの出番は、これでまで数えるほど。
思えば、時代錯誤的既成概念 …
そして、バーナー単体で見れば、P-114ナノストーブは今時のものに決して引けを取らないハイスペックなバーナーで、こんなカラーアルマイトのバルブと木製ツマミのバーナーなんて、その後一つも発売されてない。
もう、硬派なトレッカーを気取る年でもない。
それこそ、サクラの花の咲く頃なら、このSAKURAが粋かもしれない。
つべこべ言わず使いましょう。
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