今回のキャンプは1泊2日。飯田高原にある『 オートキャンプ場 高原の里 』。
オートキャンプならではの愉しみを損ねることなく、贅肉を落としたキャンプを心がけた。
九重町平地の予想最低気温は、6~7℃。キャンプ場の標高が860mほどなので、気温はさらに5℃は低くなる。日が沈むと、気温が一気に下がり、朝の気温は零度以下で、バケツには氷が張っていた。
電源が使えるサイトで、電気カーペットが使えたし、カセットガスヒーターを2つ持って行ったので、寒を肴に酒を楽しめた。
ほかに2組のキャンパーがいたが、寒さに対する装備が十分ではなかったのだろう、一組のテントからは、真夜中、小さな子どもの鳴き声がずっと聞こえたし、もう一組のグループも、黄昏とともに明るく気楽な雰囲気が消えていったように見えた。
薄いシュラフで、一晩、震えながら過ごしたかつてのキャンプのことを思い出した。
あらためて、この時期の高原キャンプの防寒対策の大切さを実感した。
<ザノースフェイス ワオナ6>
サ イ ズ :全長 543cm 幅 302cm 高さ 195cm
重 量 :8.70kg 出入口数 :3 収容人数 :6名
フロア面積:8.0m2 ポール本数:3+1 収納サイズ:82×26cm
けっして小さなテントとは言えないが、特出すべきはその重量。
一般的な5~6人用のツールームテントの重量は、概ね20kg。
シングルウォールのワオナ6は、8.7kg。これは、驚異的な重量だ。
ちなみに、スノピーのランドロックは、
サ イ ズ :全長 625cm 幅 405cm 高さ 205cm
重 量 :22kg
ランドロックの場合、ビシッと美しくキメようと思えば、ガイドロープをしっかり張らないといけないし、スカートにもペグ打ちが必要だ。おまけに、シールドルーフやスクリーンを付けたりすると、設営・撤収にかける労力はハンパなもんじゃない。
<「 ザノースフェイス ワオナ6 不覚の衝動買い ~ 山道具の棚卸し 連々話 vol. 61 ~」はこちら>
まず、Wowona6専用のフットプリントを広げ、その上にテントを広げる。
テントのスリープとポールが、同じ色に色付けされているので迷うことはない。
2本の黄色いポールをスリーブに通し、テントとフットプリントのグロメットに刺すと立ち上がる。
残る前室部のポール2本を通し、ペグ打ちすれば、ほぼほぼ終了。所要時間せいぜい20分。
ガイドロープを張ったら全て完了。
手早くやれば、もっと早く張れるだろう。
山岳テントと同じ感覚・方法で立てられるので、取説を見る必要が無い。
ランドロックやティエラ5の設営の場合、何やかんやで軽く1時間以上かかっていたことを考えると、この設営時間はべらぼうに短い。
タープは、ユニフレームのREVOタープL。
左右非対称6角形で、色々なアレンジが楽しめる。
さらに秀逸なのがREVOフラップだ。
メッシュで、日除け・目隠し、閉じて風よけ。
二畳近いフラップの内側は、たくさんの道具物を置くことができる。
おまけに、タープなしでも使える。
とてもよく出来たスクリーンだ。
日本酒は、大分県八鹿酒造の特別純米。ふくよかで旨口の酒。
銅製の酒タンポで燗をつけると、さらに美味い。
肴は、前回同様、九酔渓の桂茶屋で買った生のヤマメ。
炭火焼きは、美味さひとしお。
<総評>
ザ ノースフェイスのワオナ6を初めて使った。
シングルウォールテントにしては、結露は少ない。軽く、設営が簡単で扱いやすいテントだと思うが、スカートが付いていないので真冬のキャンプには使えない。
一般的なツールームテントのように前室は広くないので、同じようには使えない。
いわゆる山岳テントのように使うのが、このテントのコンセプトなのだろう。
のびのびやりたいなら、タープが必要だ。
テント一張りだけで楽しみたいなら、今年の春、ogawaから発売されたティエラシリーズの最小最軽量モデル ティエラ リンドの方が向いているし、細部の完成度も高いかな
…
そんなこんな考えつつ、次回の冬キャンプはogawaピルツ12で挑む。
<「山とキャンプの道具たち」はこちら>
<「山とキャンプ」はこちら>
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