キャンプやバーベキューの炭火おこしの際、重宝するのがトーチバーナーだ。
一般にトーチバーナー、ガストーチとも呼ばれ、市販のカセットガスボンベに装着して着火すると、炎を吹き出す。
トーチはもともと、棒や竿の先に布などを巻き付けて明かりとするたいまつ(トーチ)だ。
ところで、先頃、2020年の東京五輪聖火リレーのトーチが一般公開され、メディアの報道が続いた。
さくらをモチーフにした今回のトーチは、・企画・デザイン:吉岡徳仁デザイン事務所
・トーチ筐体:株式会社UACJ押出加工
・素材:(株)LIXIL
・燃焼機構:新富士バーナー(株)
・燃料・燃料ボンベ:ENEOSグローブ(株)
この5社により制作されている。
燃焼機構は、新富士バーナー。
一般には、あまり馴染みのない会社だろう。
元は工業用バーナーの製造会社だったが、アウトドア用品需要の高まりを機に「SOTO」ブランドを立ち上げ、近年はこのSOTOが、アウトドア用品ブランドとして広く知られるようになっている。
写真は、その新富士バーナーのパワートーチ。
普及品のトーチバーナーと大きく異なるところは、新富士バーナーのガスボンベしか使えないことだ。
なので、アウトドアの道具としては、使いにくい。
じゃ、何でこんな物を持っているのかと言えば、料理用としてなのだ。
鯛やサーモンなど刺身の炙り、焼き魚、グラタンなどの焼き目付けなどなど、炙りを行うことで、格段に料理の幅が広がるし、仕上がりも良くなる。
新富士パワートーチは、スパイラル集中炎とかで、炎の先端が細身で細かな炙りができることから、プロの料理人も使うトーチバーナーなのだ。
ボンベの交換を心配する向きもあるが、1回の使用時間は、数秒~十数秒。
買って5年以上になるが、まだ、ボンベは替えずに使えている。
キャンプ道具の箱にはイワタニ、キッチンには新富士。
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