イワタニ トーチバーナーと新富士バーナー パワートーチ ー 山道具の棚卸し 連々話 vol. 44 ー   

出典:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
出典:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

 

 

 

キャンプやバーベキューの炭火おこしの際、重宝するのがトーチバーナーだ。

 

一般にトーチバーナー、ガストーチとも呼ばれ、市販のカセットガスボンベに装着して着火すると、炎を吹き出す。

 

トーチはもともと、棒や竿の先に布などを巻き付けて明かりとするたいまつ(トーチ)だ。

 

ところで、先頃、2020年の東京五輪聖火リレーのトーチが一般公開され、メディアの報道が続いた。

 

 

さくらをモチーフにした今回のトーチは、・企画・デザイン:吉岡徳仁デザイン事務所

 

・トーチ筐体:株式会社UACJ押出加工

・素材:(株)LIXIL

・燃焼機構:新富士バーナー(株)

・燃料・燃料ボンベ:ENEOSグローブ(株)

 

この5社により制作されている。

 

 

 

燃焼機構は、新富士バーナー。

 

一般には、あまり馴染みのない会社だろう。

 

元は工業用バーナーの製造会社だったが、アウトドア用品需要の高まりを機に「SOTO」ブランドを立ち上げ、近年はこのSOTOが、アウトドア用品ブランドとして広く知られるようになっている。

 

 

写真は、その新富士バーナーのパワートーチ。

 

普及品のトーチバーナーと大きく異なるところは、新富士バーナーのガスボンベしか使えないことだ。

 

なので、アウトドアの道具としては、使いにくい。

 

じゃ、何でこんな物を持っているのかと言えば、料理用としてなのだ。

 

鯛やサーモンなど刺身の炙り、焼き魚、グラタンなどの焼き目付けなどなど、炙りを行うことで、格段に料理の幅が広がるし、仕上がりも良くなる。

 

 

新富士パワートーチは、スパイラル集中炎とかで、炎の先端が細身で細かな炙りができることから、プロの料理人も使うトーチバーナーなのだ。

 

ボンベの交換を心配する向きもあるが、1回の使用時間は、数秒~十数秒。

買って5年以上になるが、まだ、ボンベは替えずに使えている。

 

キャンプ道具の箱にはイワタニ、キッチンには新富士。

 

 

 

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