道具部屋の棚に、オートキャンプで使うツーバーナ4台が鎮座している。
◆ Coleman ツーバーナー 413H シルバーカラー リミテッド 2003年限定
◆ SOTO ハイパワー2バーナー
◆ ユニフレーム ツインバーナーUS-1900
◆ プリムス P-COJ オンジャ
もちろん、一度に4台使うことはないわけで、季節や気分での使い分け。
今日は、その中の1台コールマンのツーバーナー 413H(写真上)の話。
<「コールマン スポーツスター II は、絶滅危惧アイテム? ー 山道具の棚卸し 連々話 vol. 9 ー
」はこちら>
<「アイテムを装着せよ / コールマン パワーハウス ツーバーナ- 413H ー 山道具の棚卸し 連々話 vol. 26 ー」はこちら>
かつて、オートキャンプのツーバーナーと言えば、コールマン413Hだった。
ランタンが、ホワイトガソリンのコールマンなら、バーナーもホワイトガソリン使用のものが燃料系統一の点から合理的だ。
緑色のボディに赤い燃料タンク。
愛用者は少なくなかっただろう。
長い間、コールマンの413Hを使った。
やがて、ランタン3台をポンピングして、その後、バーナーまでポンピングするのが面倒になった。
CB缶(カセットガス)使用のパーナーを使うようになったころ、この413Hを手放した。
ある年の12月、九重高原でテントを張った。
冷え込んだ朝、目玉焼きを作ろうとしたら、これが中々焼けない。
気温が下がりすぎて、CB缶のガスが気化しない。
こういう時は、やっぱりホワイトガソリンだよな …と。
でまた、コールマンの413Hを買ったのだった。
同じ413Hではあったが、シルバーのボディに赤い風防の限定品。
1万円ほどだったと思う。
それから、かれこれ15年が過ぎた。
しかし、これまでの出動回数は数えるほど。
現在、キャンプを楽しむ人々の多くは、オートキャンプが流行り始めた70年代、80年代の世代を第1世代とすれば、第2世代以降と呼べる。
技術革新が進み、燃料系は、ホワイトガソリンやアルコールからOD缶・CB缶が主流となり、照明器具もLEDへと変わっていく中で、ホワイトガソリンを使い、ポンピングが必要なコールマンのマシン達に魅力を感じる方々がおられる。
確かに、コールマンのハウスツーバーナーは、動画映え、インスタ映えする道具だ。
何か、ソレックスやウェバーのキャブレターを初めて見た世代が、評価する感覚と共通している気がする。あこがれを抱くのも無理はない気はするが …
413Hは、今でもColemanジャパンでは売られているものの、Amazon Japan、USA、ヨーロッパ、中国などなど、もう取り扱ってはいない代物。
無骨、粗放、面倒。
もはや、重厚長大なクラシックアイテム。
信仰めいた思いとまでは言わないが、強い愛着がないと使い続けられない道具。
長く使うなら、各種の交換用パーツは買っておいた方がいい。
ところで、私の2代目の413Hは並行輸入の店から、新品で買ったものだ。
しかし、どういうわけか、「413H」ではなく「デュアル フユーエル」のシールが貼られている。
赤タンクなら、デュアルの訳がない。
ボディには、MADE IN U.S.A.カンザス州 ウィチタと、2003年2月製造を示す「 2 03 」の刻印がある。
今更ながら、一体こいつは何者なのか…
ほったらかしにしていたので、所々錆びてはいるが、使用頻度が少ないので、そんなに痛んでいない。
錆除去剤で磨き、長期防錆スプレーを吹きかけておく。
本格的なメンテではないが、本日はここまで。
そして、点火試験。
おぉぉ、今でもチャンと点火するじゃありませんんか。
メデタシメデタシ。
それにしても、骨董品だ。
右のPRIMUS の P-COJ オンジャと比べると、まるでダットサントラックとプリウスのように思える。
オンジャやユニフレームには、洗練された機能美があり、かつ、使いやすい道具だ。
そんなこんななので、また、この413Hが出動する機会が訪れるのだろうか …
まぁ、メンテナンスだけは、続けていよう。
<「PRIMUS オンジャ、驚きの97ドルツーバーナー ― 山道具の棚卸し 連々話 vol. 17 ―
」はこちら>
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