勤め人の場合、たいていの場合なにがしかのステークホルダーが存在する。
ステークホルダーとは、企業・行政・NPO等の利害と行動に、直接・間接的な利害関係を有する者を指す。
具体的には、消費者(顧客)、従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、行政機関などと言われる。
こうしたスークホルダーとの接触には、つらいことも多い。
以前、書いたことがある。
パスカルは、
相手の知性や人徳といった統治に関わるいかなる内面の徳をも備えていない、尊大で利己的な軽蔑に値する人物であっても、尊敬することを推奨した。
- 尊敬とは「不快を耐えよ」 ということだ -
どうしようもないようなステークホルダーに対しては、このパスカルの言葉を思い起こし対処する、そう同僚のM氏に話した。
するとM氏は、自分は彼らを「神」だと思うことにしているという。それも、祟り神。
「祟り神」の本意とは違うが、彼らには御利益なんてまるでないものの、粗末にすると祟られる。そう思って付き合っているというのだ。
なるほど、祟り神か…、巧いこと言う。
確かに「耐える」というのは精神衛生上、良いものではない。
祟り神であれなんであれ、神なら諦めもつくってものだ。
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