かつて、レイ・チャールズの歌をよく聴いた。
アルバムの中に、レイ・チャールズとエルトン・ジョンのデュエット曲「悲しみのバラード」がある。
What have I got to do to make you love me
What have I got to do to make you care
君に 好きになってもらうにはどうすればいい
君に 気にかけてもらうにはどうしたらいい
“ ワルヴァィ ガラ ドゥ トゥ メイキュー ラブ ミー ”
“ ワルヴァィ ガラ ドゥ … ”
何度聴いても、
" ワルヴァィ ガラ ドゥと聞こえる。
doまでの、haveや I, got, to はどうなった …… ???
そんな2002年のある日。
書店で「ビジネス英語の第一歩」なる文庫本を買った。
著者は、ハイディ矢野。 … 知らない。
付いていたミニCDを聴いて大変に驚いた。
英語の歌を聴いて、常々感じていた疑問に答えるものだったからだ。
日を空けず、ハイディ矢野 氏 著の「ハイディの法則77」を買い求めた。
私が育った当時の英語教育は、今日のそれと比べると、そりゃ、おそまつきわまりないものだった。
学校で習う英語は、歌でも映画でも、いわゆる外人の英語と全く異なるものだった。
教師は、教科書のことしか教えてくれなかった。
そして、読み書き中心の受験英語ばかりを詰め込んでいった。
「ハイディの法則77」は、一見、奇をてらった英語本に見えたが、決してそうではなかった。
今の40代以上の日本人の多くが、中学・高校の英語教育で教えられることがなかった音の連結や消音などによる変化について、チョット面白く、そしてわかりやすく語られていた。
例えば、
What are you → ワラユ
couple of → カパラ
How do you → ハルユ
going to → ゴナ
ほかにも、
if(イフ)→ エフ tennis(テニス)→ テネス business(ビジネス)→ ベゼネス
などなど。
ほ~ら、やっぱり。自分の耳は、けっしておかしくはなかったんだと。
全体の構成は上手とは言えず、少々騒がしいが、英語を知る上で必須の事が語られている。
とは言え、発音の基礎ができていなければ、リエゾン(音の連結)も何もあったもんじゃない。
巷では、英語の発音に関するあまたの書籍が売られているが、何と言っても、鷲見 由理 著の「英語の発音が正しくなる本」が秀逸だ。
2000年の発売ながら、今でも人気のCDブックだ。
2008年の改訂版からはDVDも付いて、より解りやすくなっている。
まず、「英語の発音が正しくなる本」でキチンとした発音に矯正し、
ハイディ本で音の変化を身につける。
ネイティブのような、まぁ、それっぽい発音になるのに、一月とかからない。
カラオケで英語の歌を歌えば、“ 帰国子女 ? " " ネイティブみたい " なんてことも …
ところで、この話、あくまでカラオケで英語の歌をカッコよく歌おうって話で、英語のスピーキング、リスニング力アップの一助にはなるものの、真の英語力向上とはいきません。
ハイディ矢野氏は、ほかにもたくさんの発音本を出している。
◆ハイディ矢野のネイティブの発音、リスニングが絶対身につく本
◆ハイディの魔法の英会話
◆ハイディ矢野の4コマ漫画で学ぶネイティブ発音・リスニング - これは絶対使える!魔法の法則80
基本とするコンテンツは、似通っているので、どれか一冊あれば十分。
基本の子音、母音、音の変化、リズム、イントネーションまで分かりやすく解説されいる。
バランスのよいCDブックだ。
250ページの本だが、辞典と銘打っているだけあって、初歩の学習者から指導者まで使える充実した内容。
リズムやイントネーションも十分に網羅している。
硬派な参考書で、やり遂げるには、それなりの覚悟が必要。
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