- 想夫恋 第1号店 大山店のダブルに方丈記を思う -

 

想夫恋大山店は、今日、全国に40店舗を展開する想夫恋の、第1号店である。

 

その開店は、昭和47年。

 

半世紀近い星霜を経た店のたたずまいに、枯淡の趣が漂う。

 

前回来た時のダブルは1,155円。

本日は、1,400円。うむ、随分上がっちゃったな … 

 

で、味はというと、

先ず、旨味が足りず、酸味が多い。

モヤシに火が通り過ぎたためか水分が出て、全体に水っぽく重い。

麺の焼きは弱いけれど、鉄板の焦げが入り、苦味もある。

麺を茹でた時間は … ?

 

この店の想夫恋焼きは、こんなだったかな …

 

少々、厳しい評価になったが、

想夫恋焼きは、そこらの焼きそばとは異次元の、極めて難しい料理である。

 

麺の熟成具合、豚肉・モヤシの状態の全てに気を配り、その状態に応じて焼き上げなければ、

美味い想夫恋焼きにはならない。

 

ふと、鴨長明の方丈記が浮かんだ。

 

ー 行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず ー