巷では、たくさんの海軍カレーなるものが売られている。
普段立ち寄るスーパーでは売られていないが、ゆめタウンや酒のやまやには置いているので、たまに買って帰る。
食べるにあたって、いつもの皿やボウルに盛ったんじゃ、味はともかく、見た目普通のレトルトカレー。
海軍の風情なんて、まるでなし。
で、ソースボートにカレーを入れ、ライスは海軍食器(もちろんレプリカ)に装って食べる。
<「- グレイビーソースボートのカレー - 海軍グルメ vol. 2」はこちら>
<「ミリタリー・自衛隊」はこちら>
日本の陸・海軍の食器とその考え方は、時代とともに変遷している。
そして、海軍が自己完結型の組織で、陸軍は野戦を行なう組織であったことが、それぞれの食器をも特徴付けている。
海軍食器の場合、士官用と一般兵用で大きく異なる。
かなり大雑把ではあるが、士官は陶磁器で、一般兵はホーロー食器を使っていたと言っていい。
ちなみに、士官用の食器を納入していたのは、名古屋の日本陶器(現ノリタケ)、佐賀県有田の香蘭社、深川製磁。中でも、深川製磁は、海軍食器製造指定工場で、いわゆる海軍御用達の会社だった。
食器には、必ず、桜と錨を組み合わせたマークがほどこされていた。
錨の図柄にも変遷があるが、錨柄の中央に桜花を置いたデザインが、最終的に定着したようだ。
使っているレプリカの皿にも、そんなマークが入っている。
スプーン付きで1,800円ほどのものだが、普段でも使える皿だ。
こんな事を書いていたら、海軍カレーが食べたくなった。
明日は、レトルトの「よこすか海軍カレー」でも食べようか …
< 横須賀海軍酒保「海軍カレー限定食器セット」はこちら>
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