去る10月2日、重松 豊 主演の異色のグルメドラマ「 孤独のグルメ Season5 」がスタートした。
重松演ずる輸入雑貨商・井之頭五郎が仕事で訪れた街で、一人、料理に舌鼓を打つ姿をドキュメンタリータッチで描くシリーズ。
原作は、『 久住 昌之 』。
『 久住昌之 』 と言えば、今日、漫画原作者、漫画家、エッセイストなど、色んな分野で活躍しているが、世に出るきっかけとなったのは「夜行」。
原作:久住 昌之 + 作画:泉 晴紀が組み、
漫画家『 泉 昌之 』として、世に送り出したのが『 夜行 』である。
そして、1983年に、他の短編作品を集めて、
『 かっこいいスキヤキ 』を発表した。
『 夜行 』の主人公は、単なる駅弁を、
如何に食べるか、散々に思案。
その滑稽とも思える逡巡。
読者は笑いつつ、ふと胸に手をあてる。
大なり小なり、多くの人が似たような念慮を抱きつつも、それまで、誰もそれを描くことなかった。
その精神は、その後の「孤独のグルメ」「野武士のグルメ」「食の軍師」などへと受け継がれていく。
巷の評価やコメントに右往左往する今日のネット社会。
” 見立て、決断、満足、後悔 " 、他者に依存しないこと、やはり清々しい。
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