「1973年、ハリオはたった1杯だけのためのサイフォンを作った。
それは本格派サイフォンの究極のミニチュア。
1995年に、惜しまれつつも販売終了したが、初代ミニフォンを大切に使用し、パーツを交換依頼する人が後を絶たず、2006年に復刻を果たした。
デザインはそのままに、安全性を高めている。
片付ける手間も愛しい、 特別な1杯のための、世界最小のサイフォン。」
(「mono 世界の傑作品」より)
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ミニフォンは知る人ぞ知るハリオの名品、世界一小さなコーヒーサイフォンです。
ハリオでは2006年、復刻版を待望する声にお応えして10年ぶりにミニフォンの販売を開始しました。
1973年発売開始当時のデザインはそのままに、しかし安全面にはこだわって、改良を施しています。
万が一アルコールランプが割れてもアルコールがこぼれないように、ランプにステンレスホルダーをつけ、上ボールの足管には突沸防止の穴を開けました。
高さはわずか18.8cm、パーツのすべてが小さく、美しい一品です。
オブジェとして飾っておきたくなるほどのデザイン性の高さは、時を経ても変わりません。
1杯のコーヒーを自分のために「ミニフォン」で淹れる時間は極上のホビーといえます。
HARIOのミニサイフォンには、特別な思いがあります。
今でも、初めて目にした時のことをはっきりと覚えています。
小さく可愛らしいのは勿論のこと、輝くスタンドとそのアールの美しさ。そして、ボールのラインが何とも柔らかい。
まるで、きゅっとウエストの締まったマリリンモンロー。
同じHRIOのサイフォンのモカは大ぶりで、丁度、ブリジットバルドーの様だと … 。
ちなみに下の写真は、現在のHRIOのラインナップ。
当時売られていたのはモカだけで、まだ、ヌーボーもテクニカも発売されてはいない時代です。
いつかは手に入れようと思ううちに生産中止に。
そして10年後の復刻。
2007年、出会いから三十年を経て、ようやく手にできたもの。
買ってしばらくの間、棚に飾り、使わすに眺めていました。
Um … 使ってもらえなきゃ、道具もこの世に産み出された甲斐がない …と。
出番は、off timeのみ。
テーブルには、好きな文庫本と灰皿。
下ボールに水を満たし、上ボールにコーヒーを入れて、マッチでランプに火を付ける。
やがて、お湯が上ボールに沸き上がり、そして下ボールに落ちてくる。その間、10分ほど。
全てに美しい器具で、自分のために点てる一杯。この上ない、贅沢な時間。
型 番: DA-1SV
サイズ: 幅13.8×奥行き8.8×高さ18.8cm
容 量: 1人用
材 質: 本体/耐熱ガラス・ポリプロピレン・ステンレス鋼
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