- 『 ジョニ-ウォーカー黒ラベル』の古酒を飲む -

 

 

ジョウニーウォカーの黒ラベル、通称『ジョニ黒』は、かつては、とても高級な酒だった。

 

昔は、酒税、関税が高く、それに円レートも現在の1/3以下。

 

1万円以上もする高級洋酒で、贈答品としてもよく使われた酒。

 

そんなジョニ黒も、近頃は2千円台で買える。

近所のサニーでは、黒が、2,268円、赤なら何と1,248円。

 

酒のやまやは、さらに安い。 

 

 

先日、実家に帰った折、何気なく居間のサイドボードながめていたら、棚の奥にウイスキーボトルの様なものが見えた。

 

 

出してみるとジョニーの黒。

オヤジに聞くと、買ってしまい込んだまま忘れていたと。買ったのは、25年以上前だと言う。

 

開栓はされていない … 

飲めるかも知れない … 

 

で、頂戴つかまつりました。

 

 

 

 

現在売られているものと比べてみると、アルコール度数と量が異なっている。

 

このボトルは、アルコール度数43°で、内容量は750ml。

今のものは、40°で700ml。

 

ボトルの前面に、時代を感じさせる「特級」のシールが貼られている。そして、「 従課税率適用 」の裏張り。

 

特級と従価税の表示、1989年に廃止されるまで、輸入洋酒にはこんな表示が行なわれていた。

 

ところで、近頃はこういったオールドボトルのコレクターがいるそうで、世の中、色んな趣味の方がいるもんだと…

 

 

 

コレクションの趣味はないので、味わって飲むばかり。

 

封を切り、先ずは、ショットグラスで利き酒。

スモーキーな香りの後に、シェリー樽原酒ならではの甘み。

 

そしてロックでは、さらに華やかな香りとスペイサイドモルトのようなリンゴやナシに似たフレッシュな香りが後に続く。

 

樽に仕込まれ、ボトルに詰められてから、35年以上の年月を過ごしたスコッチ。

忍耐をともに称え合おう …  今宵の酒も美味しい。