今日の弁当は、京都のお土産いただいた「嘉ねた」の棒鱈うま煮です。
「嘉ねた」は錦市場の一角、明治時代から続く高級海産物店。
京都好きにはよく知られたお店です。
「棒鱈」は、真鱈を1~2ヶ月程度天日干しして作られる、東北・北海道地方の保存食です。
加工された棒鱈が北前船で関西方面に運ばれ、全国に広まったものと言われています。
全国的に見れば、正月やお盆の料理です。
北前船以前も、若狭湾で荷揚げされ、琵琶湖を経由して京都方面に運ばれていたようで、そのためか、棒鱈と海老芋と炊き合わせた京都の芋棒は、伝統的な京料理として知られています。
棒鱈は、九州では、夏、お盆の食べ物です。
しかも、棒鱈の身の部分ではなく鱈のもつが主流です。
お盆の頃になると、博多ではスーパ―にタラオサ(タラの胃)が並びます。また、日田にも同様の郷土料理があります。九州では、「棒鱈」ではなく「盆鱈」です。
タラの胃を食べるには、水に浸し水を取り替えながら数日かけて戻し、あく抜きをする必要があるため、とても、自分で作ろうなんて思いません。
本日の主役は、いただき物の棒鱈煮、手間がかかん無くていいです。
副菜は、だし巻き、イカの炒め、小松菜とあげの煮浸し。
ここんとこ、なるだけ和を心がけております。
コメントをお書きください