博多の住吉神社は、大阪の住吉、下関の住吉とともに、日本三大住吉神社の一つです。
博多の住吉は、全国2,129社の住吉神社の中で最も古い神社とされ、古書には「住吉本社」「日本第一住吉宮」などと記されています。
しかし、現在、全国の住吉神社の総本社は大阪の住吉なのだそうです。
平成8年に出版されたこの書籍は、455ページにも及ぶ大著です。
発行者は、住吉神社、著者は広瀬正利氏です。価格は14,420円、もちろん、古本屋で買いました。ちゃんと読もうと思いながら、いまだ読み通せていません。
現代文で書かれている部分もありますが、古文、漢文も多く、これが苦手な私は、なかなか読破できないのです。
それにしても、摂津の住吉、筑前の住吉、いずれが発祥なのか、たやすく結論づけられることではありません。邪馬台国、神功皇后の三韓遠征等、精緻な古代史の検証が必要です。
同書の中にも示される博多湾の古地図には、海が湾内深く入り込み、住吉神社は、その海に接し、西に向かって建っています。
古地図では、北が下に描かれ、その見開き中央のやや上に、「 日本第一 住吉大明神 」と描かれています。
面する海は、冷泉津。すぐ側には、「簑島(みのしま)」、現在の美野島でしょう。
西側の陸地には「平尾村」の記載があり、それ挟むかのように入り込むのは「草香江」。
大分県を旅したとき、同じように、住吉神社の近くに「奈多海岸」があるのを知ったときは、大変に驚きました。これは偶然ではない…
今日は、西門から。ここから本堂へ向かう道が表参道。いにしえを想えば、頷けます。
住吉神社の社紋は、十六八重表菊。これは、現在では、一部の寺社を除き、皇室のみが許される紋です。そして、境内には、宇佐神宮と同様に「皇族下乗」… 皇室と住吉との関係は…?
こんなことを考え始めると、いけないのです。
他のことができなくなります。いつかゆっくり……
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