稲庭うどんと言えば、日本三大うどんの一つに数えられる秋田県南部の手延べ干しうどんです。
かつて、行きつけの飲み屋の大将が、よく〆に出してくれました。
本場のものを食べたのは、秋田の角館を訪れたときです。
なめらかなでつるりとした舌ざわり、淡白な味わい。
比内地鶏を乗せて出されたそのうどんは、とても上品な美味しさだったのをよく覚えています。
福岡市内には、稲庭うどんのお店が一軒だけあります。
秋田県湯沢市稲庭町の老舗『佐藤養助商店』。
その天神店が、博多大丸に入店しているのです。
秋田県内のお店以外は、東京、福岡だけ。
何故、福岡市なのでしょう?
店のホームページには次のように書かれています。
福岡に直営店を出店したのは、うどん発祥の地だから。うどんの歴史を紐解くと、福岡市にある「承天禅寺」を開山した聖一国師が、中国からうどんやそばの製粉技術を伝えたとされています。
「うどん発祥の地・福岡の人々にも佐藤養助の稲庭干饂飩を味わっていただきたい」。
私たちはそう願いました。
うどん屋として、福岡の地に店を構えることは並々ならぬ思いがあります。
どうぞ私たちの情熱を、この地で味わってください。
口に運んだ瞬間、稲庭の里に想いを馳せていただけるような、自慢の味をご提供します。
この書きぶり、福岡市民は好感を抱かずにはいられません。一般的なうどん店と比べると、値段はずいぶん高いですが、本場の味、それだけの価値はあります。
「コスパ悪すぎ~」などとブログに書く奥様には、“ 豚にキャビア “ です。
そんな稲庭うどん、家でも食べたくなって、サニーで購入。
180g入りで、599円。
ダイエー、ゆめタウンには置いてません。
一般的な乾麺うどんの価格は、100g当り、安いもので30円位から高くても100円ほど。
佐藤養助商店のものは、約333円。約5~10倍の値段。高いですが、その価値はあります。
JA京都の九条ネギ、なめこ、鶏肉、飾り切りした蒲鉾をトッピング。
つゆは、京都の創味食品の『京の和風だし』。
薄味で上品。九州にはない味です。稲庭うどんなら京風のつゆが合います。
ご飯は、大分市の吉野鶏めし。鶏の旨み、ゴボウの香り、甘からず辛からず、 美味しいですね。
博多阪急で買った、京つけもの西利の千枚漬と一緒にいただきます。
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