70年代、とある学生街の喫茶店。
人気のメニューは、400円の「コンビーフピラフ」。
今日は、昭和のノスタルジックな弁当です。
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コーヒーがメインの店でした。軽食は、トースト、サンドイッチ、ナポリタン。
唯一のご飯ものが、「コンビーフピラフ」。
なじみ客は、「コンピラ」と呼んでいました。
ご飯と玉ねぎ、コンビーフを炒め合わせて、ブラックペッパーを振りかけただけの簡素なもの。
正しくは、ピラフではなく、『 炒飯 』又は『 焼き飯 』なのでしょう。
それでも、田舎育ちの私には少しオシャレな食べ物に見えました。
一世を風靡した「傷だらけの天使」。
オープニングで、萩原健一がコンビーフにかぶりつく姿に憧れていた頃です。
ところでこのコンビーフですが、当時、馬肉を中心とした雑肉を主原料とする缶詰「ノザキのニューコンビーフ」がよく使われていました。
一缶100円くらいで買えたのです。
2005年にJAS法が改正され、「コンビーフ」の名称は牛肉100%のもののみに使用できることとなり、馬肉など他の肉が使われているものは「コーンドミート」と表記するように定められました。
そして、そのコーンドミートのうち、牛肉重量が20%以上のものは「ニューコーンドミート」または「ニューコンミート」と表記することが許可されたのです。
それによって、「ノザキのニューコンビーフ」は「ノザキのニューコンミート」と商品名が変更されたのです。
ちなみに、今、スーパーで買うと、ノザキの「ニューコンミート」は、198円、「コンビーフ」は358円。当時の倍ですね。
今日は、そんな昔を思い出してのコンビーフ炒飯。
いえ正確には、コンミート炒飯です。
具材は、ご飯、ニューコンミート、タマネギ、玉子、グリーンピース。
味付けは、塩、ブラックペッパー。
今食べると、当時ほどの喜びはありませんが、懐かし味がします。
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